後半戦に突入したJ2リーグ。いきなりJ1昇格争いの行方を大きく左右するライバル同士のビックマッチが繰り広げられた。
18日にベガルタ仙台がホームに横浜FCを迎えた直接対決の大一番。横浜FCが開始早々にFWサウロ・ミネイロの豪快な突破からゴールをこじ開けるが、後半にFW中山仁斗がこぼれ球を決めて同点として一進一退の攻防を見せる。
しかし追いつかれた横浜FCは慌てなかった。74分にMFイサカ・ゼインのクロスから得点ランキングトップを走るFW小川航基がクロスをうまく合わせて再び勝ち越すと、78分には再びイサカ・ゼインのクロスから今度は松浦拓弥がニアを撃ち抜くシーズン初得点で2点差。横浜FCが試合終了間際にMFフォギーニョに豪快な一発を許したものの、直接対決を制して18日終了時点で首位に浮上した。
これを阻んだのが前半戦を首位で折り返したアルビレックス新潟だ。19日にブラウブリッツ秋田をホームに迎えた後半戦最初のゲームで、前半にMF本間至恩のクロスをMF松田詠太郎が頭で合わせて先制すると、試合終盤にシマブク・カズヨシと伊藤涼太郎と途中出場の二人の得点で勝負を決めてクラブ新記録となるホーム10連勝を達成。再び首位に返り咲いて、昇格に向けて後半戦を最高の形でスタートしている。
J1参入プレーオフ圏争いは、ファジアーノ岡山とV・ファーレン長崎がともに3連勝で勢いをキープ。一方でツエーゲン金沢に劇的な勝利を飾って6位に浮上したFC町田ゼルビアとヴァンフォーレ甲府に敗れて7位に転落したモンテディオ山形は明暗が分かれる結果となった。
一方で残留争いは大きな動きがなかったものの、21位・いわてグルージャ盛岡が徳島ヴォルティスに勝利し、4試合負けなしをキープすれば、20位・大宮アルディージャと19位・栃木SCもそれぞれ”J1降格組”にドローと下位3チームが貴重な勝ち点を積み重ねた。反対に14位・ツエーゲン金沢から18位・ザスパクサツ群馬までの5チームは揃って黒星。J2残留争いもより一層混戦が激化してきている。
■J2リーグ第22節結果
千葉 1-1 大宮
岩手 1-0 徳島
仙台 2-3 横浜FC
栃木 1-1 大分
東京V 3-0 山口
熊本 0-0 水戸
山形 0-1 甲府
岡山 1-0 琉球
長崎 2-0 群馬
新潟 3-0 秋田
町田 3-2 金沢
J2 順位表
※第22節終了時点
| 順位 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 アルビレックス新潟 | 45 | 13 | 6 | 3 | 21 |
| 2 横浜FC | 43 | 12 | 7 | 3 | 9 |
| 3 ベガルタ仙台 | 40 | 12 | 4 | 6 | 10 |
| 4 ファジアーノ岡山 | 35 | 9 | 8 | 4 | 9 |
| 5 V・ファーレン長崎 | 34 | 10 | 4 | 8 | 4 |
| 6 FC町田ゼルビア | 33 | 9 | 6 | 7 | 6 |
| 7 モンテディオ山形 | 31 | 8 | 7 | 6 | 10 |
| 8 ジェフユナイテッド千葉 | 31 | 8 | 7 | 7 | 2 |
| 9 ロアッソ熊本 | 31 | 7 | 10 | 5 | －2 |
| 10 ヴァンフォーレ甲府 | 30 | 7 | 9 | 6 | 0 |
| 11 東京ヴェルディ | 29 | 7 | 8 | 7 | 3 |
| 12 大分トリニータ | 29 | 7 | 8 | 7 | 3 |
| 13 水戸ホーリーホック | 29 | 8 | 5 | 9 | 2 |
| 14 ツエーゲン金沢 | 28 | 7 | 7 | 8 | －3 |
| 15 ブラウブリッツ秋田 | 26 | 7 | 5 | 10 | －10 |
| 16 徳島ヴォルティス | 25 | 4 | 13 | 5 | 5 |
| 17 レノファ山口FC | 24 | 6 | 6 | 10 | －4 |
| 18 ザスパクサツ群馬 | 23 | 6 | 5 | 11 | －7 |
| 19 栃木SC | 23 | 5 | 8 | 9 | －8 |
| 20 大宮アルディージャ | 22 | 5 | 7 | 10 | －12 |
| 21 いわてグルージャ盛岡 | 22 | 6 | 4 | 12 | －20 |
| 22 FC琉球 | 15 | 3 | 6 | 13 | －18 |
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