プロ野球 2020 試合日程
2020シーズンのセントラル・リーグ、パシフィック・リーグ公式戦は、6月19日に開幕。日本シリーズは11月21日に開幕が予定されている。
新型コロナウイルスの影響により、当初予定していた3月下旬での開幕が延期となり、3ヶ月遅れでの開幕となる。そのため、例年とは大きくフォーマットを変更して開催。試合数は120試合を予定されており、クライマックスシリーズの開催は是非が検討されており、また日本生命セ・パ交流戦2020、そしてオールスターゲームおよびフレッシュオールスターゲームは中止となった。
なお、東京2020オリンピックが開催予定されていた五輪イヤーということもあり、当初は例年よりも1週間早い3月20日でのセ・パ同時開幕が予定されていた。
プロ野球 2020 特別ルール
6月10日に日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が行われ、新型コロナウイルスの影響に伴う「感染防止特例2020」について協議した。6月19日の開幕から年内に120試合の消化を予定しているため、過密日程による選手たちの負担増大が予想されている。そのため、2020シーズンでは大きく3点のルールが変更された。
一つ目は「延長」についてで、通常は延長12回までとされていたが2020シーズンについては「10回」打ち切りとなる。二つ目は「出場選手登録人数」が29人から31人に増えることとなった。三つ目は「ベンチ入り可能メンバー」が25人から26人に増加した。
このほか、トレード期限についても現行の7月31日から9月30日まで延長される。
また、1軍に登録可能な外国人を4人から5人に拡大することが決定した。通常は野手もしくは投手として登録できるのは3人以内としているが、今季の特例として投手4野手1、野手4投手1を認める。ただし、「4:1」の運用以降は、それ以外(「3:2」や「2:3」)の投手、野手の組み合わせは認めない。従来通りベンチ入りは4人までで、出場は投手、野手とも最大3人となった。
プロ野球 2020シーズン展望
セ・リーグ
2019シーズンのセ・リーグは、第三次原政権の下で読売ジャイアンツが5年ぶりの王座奪還を果たした。優勝争いを演じた横浜DeNAベイスターズは5.5ゲーム差の2位に終わり、シーズン終盤の連勝でAクラスに滑り込んだ阪神タイガースが3位となった。一方で3連覇中だった広島東洋カープがまさかの4位。中日ドラゴンズ、東京ヤクルトスワローズは結果を残せずBクラスに終わった。
2020シーズンは連覇と5年ぶりの日本一を目指す巨人を中心に、破壊力抜群の打撃陣と左腕投手王国を築き上げたDeNA、一気に若返りを図る阪神が昨シーズンの雪辱に燃える。佐々岡真司新監督の下で再出発となる広島、起用してきた若手がブレイクした中日、高津臣吾新監督が就任し投手陣の整備が期待されるヤクルトなどBクラスの3チームも虎視淡々と逆襲を狙う。
パ・リーグ
一方のパ・リーグは、リーグ屈指の“山賊打線”で黄金時代の再来を予感させる埼玉西武ライオンズが2連覇を達成。2位に終わった福岡ソフトバンクホークスは、ポストシーズン10連勝で球団史上初となる日本一連覇を達成した。前半戦で好調だった東北楽天ゴールデンイーグルスは、2年ぶりのAクラス入り。Bクラスとなった千葉ロッテマリーンズ、北海道日本ハムファイターズ、オリックス・バファローズはシーズンを通して苦しい戦いが続いた。
2020シーズンにおいても、圧倒的な破壊力の西武と12球団イチの選手層を誇るソフトバンクが優勝候補の筆頭だ。しかし、FAでしっかりと弱点を補強した楽天やロッテも上位進出が狙える戦力が揃っている。昨シーズン、ショートスターター戦術で話題となった日本ハムは、2年目のシーズンで結果が期待される。オリックスは、"現役メジャーリーガー"アダム・ジョーンズ外野手を獲得し、課題の長打力不足を補強した。
FA市場:主役はロッテ。松坂大輔は14年ぶりに復帰
2019シーズンを終えて、FA宣言を行ったのは4選手。西武の秋山翔吾外野手は、海外FA権を行使してシンシナシティ・レッズに加入。屈指の安打製造機を失った西武にとっては大きな痛手となった。
一方、国内FAではロッテが主役となった。長年、チームを支えてきた鈴木大地内野手が国内FA権を行使して楽天に移籍した。精神的支柱を失ったチームだが、球団史上初となるFAで2選手を獲得。走攻守3拍子が揃ったソフトバンクの福田秀平外野手、ローテーションとして長いイニングを任せられる楽天の美馬学投手の加入で投打の底上げに成功した。
その他、中日を自由契約となった松坂大輔投手が14年ぶりに西武に復帰。阪神一筋16年を戦った生え抜きの鳥谷敬は現役続行を希望してロッテへと活躍の場を移した。ヤクルトを自由契約になったウラディミール・バレンティン外野手はソフトバンクに入団するなど球団間で多くの移籍が行われたオフシーズンとなった。
ドラフト:『令和の怪物』はロッテへ
2019年ドラフトで最も注目を集めたのは『令和の怪物』と呼ばれる大船渡高の佐々木朗希投手。高校生の日本歴代最速163km/hを計測した『高校BIG4』の1人は、4球団競合の末にロッテが交渉権を獲得した。
同じく『高校BIG4』の奥川恭伸投手は、投手陣再建を託された高津臣吾新監督が交渉権を引き当ててヤクルトに入団。西純矢投手、及川雅貴投手の2人は揃って阪神への入団が決定した。
その他、大学No.1の森下暢仁投手は広島が単独指名に成功し、社会人No.1の河野竜生投手は外れ1位で日本ハムが指名。支配下74名、育成33名の合計107名が新たにプロ野球界に挑戦することとなった。
新外国人選手:現役メジャーリーガーが来日
2020シーズンに向けて今回も様々な外国人選手が日本球界に挑戦することとなった。なかでも注目はオリックスに加入したアダム・ジョーンズ外野手。2019シーズン、アリゾナ・ダイヤモンドバックスのレギュラーとして137試合に出場し、14年間で282本塁打を記録した現役のメジャーリーガーだ。
巨人に加入したヘラルド・パーラ外野手も昨シーズンまでメジャーリーグでプレーしていた。シーズン最高でも14本塁打と長打力は乏しいものの、過去に2度、ゴールデングラブ賞を受賞するなど守備が最大の売り。
そのほかにもメジャー通算54勝のマット・ムーア投手はソフトバンクへ、メジャーリーグ通算92本塁打を放ち、早くも“ランディ・バース二世”と期待されるジャスティン・ボーア内野手は阪神に加入。2020シーズンも多くの外国人選手の活躍が期待される。
記録:坂本勇人、最年少2000本安打への期待
2020シーズンは様々な記録の誕生が期待されている。巨人の坂本勇人内野手は、最年少2000本安打達成が注目されており、7月13日までに残り116安打を放てば大記録達成となる。
日米通算2395安打を放っている阪神の福留孝介外野手は、残り103本でNPB通算2000本安打を達成。同じく阪神の藤川球児投手はNPB通算250セーブに残り9に迫っている。ケガからの復活が期待されるソフトバンクのデニス・サファテ投手は250セーブまであと16と、数々の記録が誕生しそうだ。
開幕直前特集
- 【セ・リーグ】各球団の2020シーズンプレビュー
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仁志敏久氏 インタビュー
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