カタールワールドカップの第2戦・コスタリカ戦で痛恨の敗戦を喫した日本だが、その後に行われたグループEのもう一つのカード、スペイン対ドイツが引き分けに終わったことで、スペイン戦に勝利できれば自力で予選突破を決められる状況となっている。
ここまで2試合連続でフル出場が続く板倉は、コスタリカ戦の敗戦について「そんなに心配しなくてもみんな前を向いている。雰囲気も全然悪くない。全然チャンスがあるので、そこに向かっていくだけ」と主張。加えて、「この状況でスペインを倒せればさらに盛り上がるし、日本としても勢いがつく。最高の状態でスペイン戦ができると思う」とし、ヒリヒリとしたスペイン戦を楽しみにしていることを明かした。
欧州の強豪でもあり今大会の優勝候補でもあるスペインと対戦するにあたり、「やはりゼロで抑えたいという思いがある。ドイツ戦の時は1失点したけど、ちゃんと守っていれば間違いなくチャンスはある」と無失点の重要性を説きながら、得点を奪いにいく際には「常にどこが空いているかをわかっている必要がある。どれだけ奪った後にすぐに正確にパスをつけられるかが大事」になると述べた。
東京五輪ではスペインに敗れて決勝進出を逃した。「今でもオリンピックで負けた悔しさは残っているし、その悔しさを忘れずにやってきた。この素晴らしい舞台でスペインと対戦できるということで、ここで借りを返したい」と語った板倉は、改めてこの試合に向ける思いを口にした。
「勝てばいけると思うので、思い切ってやるだけ。こういう状況がラスト1試合を残して整っていることをすごくポジティブに捉えている。このタイミングでスペイン相手とできることは、勝ち上がることを想定するとすごくいい勢いになる」
下を向きそうな時でも常に明るく、ポジティブに物事を捉える板倉。スペイン戦でも安定感ある守備を披露して日本を勝利に導きたい。