JLPGAツアー第29戦の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は26日(日)に宮城県宮城郡の利府ゴルフ倶楽部(6491yd/パー72)で最終ラウンドを行い、8打差の単独トップから出た山下美夢有が大会記録を更新する通算18アンダーで優勝した。
圧巻の一人旅を締めくくる最終日は2バーディ、1ボギーの「71」。前半に嫌な距離のパーパットを着実に沈め、崩れない強さを見せた。後半12番ではスライスラインの1.2mがカップ右を抜け今大会で初のボギーを献上したが、14番(パー5)では右ラフからの3打目を寄せてバーディ。圧倒的なリードを生かし、初日から首位を譲らない完全優勝を遂げると拍手に頭を下げて応えた。
大会初日が圧巻だった。12バーディ、ボギーなしで「60」をマーク。2012年「サントリーレディス」でのキム・ヒョージュ(韓国)、2021年「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で稲見萌寧がマークした「61」の18ホールのツアー最少ストロークを更新した。勢いを落とさず、第2ラウンドでも5打伸ばし、2位に8打のリードを作った。
これで12試合連続トップ10と高いレベルをキープし続けている。平均ストロークは69.9493、パーセーブ率は90.4558、平均バーディ数は3.8077といずれも圧倒的な数字で1位につける。
身長150cmと小柄ながら安定した成績を残す裏には、着実に積み重ねた努力がある。ルーキーイヤーから体幹やウエイトトレーニングで強化。15kg入った水の重りを作って、食事量を大幅に増やした。技術面の成長も目覚ましいが、スイングを支える”土台”をしっかり鍛えてきた。
「宮里藍 サントリーレディス」以来になる今季3勝目で、賞金はランキング2位の稲見萌寧に約4300万円差、メルセデスポイントでもランク2位の西郷真央に約480pt差を築いた。2冠女王へ盤石の強さを示し、今季国内メジャー3戦目になる「日本女子オープン」(千葉県/紫カントリークラブ・すみれコース)へ向かう。
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