今節の主役となったのは、徳島ヴォルティスだ。
首位を独走し始めているFC町田ゼルビアをホームに迎えた徳島は、立ち上がりから効果的な入りを見せ、ダイナミックな展開からMF杉本太郎に絶好のチャンスが訪れたが、これは町田GKポープ・ウィリアムスの好セーブに阻まれる。すると、町田が試合を動かす。中央でボールを引き出したFWエリキが冷静に相手をかわし、ゴールに流し込んだ町田が1点リードで折り返した。
それでも62分にMF平河悠が2枚目の警告を受けて退場すると、試合の流れが一変。数的優位に立った徳島が、74分にはFW森海渡、80分にはFW柿谷曜一朗と立て続けのゴールで逆転に成功。このリードを逃げ切った徳島が首位撃破のミッションを果たした。
この結果を受け、首位との差を縮めたい上位勢だったが、東京ヴェルディがいわきFCと、大分トリニータがブラウブリッツ秋田とスコアレスドローに終わり、勝ち点を伸ばし切れなかった。この間に自動昇格圏に迫ったのが、ヴァンフォーレ甲府とV・ファーレン長崎だ。
甲府は、ホームで最下位に沈む大宮アルディージャと対戦した。
8分にMF武富孝介のゴールで幸先良いスタートを切った甲府が、後半立ち上がりにはDF須貝英大の鮮やかなミドルシュートがゴールに吸い込まれ、リードを広げる。
だが、59分には大宮に1点を返されたが、ここから甲府が終盤にかけてゴールラッシュ。
73分には、相手DFからボールを奪ったFWピーター・ウタカのシュートが一度はポストに阻まれながらも自ら押し込んで3点目を奪うと、その4分後には再びウタカが相手のパスミスを奪った形から今度はそのまま沈めて4点目を奪取。そして最後は、途中出場のFW三平和司がゴールラッシュを締め括り、今季最多5ゴールで大宮を下し、連勝を「3」に伸ばしている。
長崎は、勝ち点「1」差のジュビロ磐田との直接対決に臨んだ。
スコアレスで迎えた後半、磐田が押し込む展開が続いていたが、69分にファビオ・カリーレ監督が3枚替えを決断すると、その交代で中盤にポジションを上げていたDF米田隼也のゴールで均衡を破る。ただ、リードも束の間、76分にはGKにボールを下げたところを狙われ、FWジャーメイン良のゴールで追いつかれたが、最後の最後に劇的なクライマックスが待っていた。
試合終了間際の90+5分、右サイドからのクロスを途中出場のFW都倉賢が頭で落とすと、このボールを再び米田が体勢を崩しながらも押し込んで、勝ち越しに成功した長崎が5試合ぶりの勝ち点3を手にしている。
そして清水エスパルスが再びプレーオフ圏の6位に浮上した。ホームにツエーゲン金沢を迎えた一戦は、前半にMFカルリーニョス・ジュニオとMF神谷優太のゴールで2点差とした清水が、後半にはFWオ・セフンがダメ押しとなる3点目を決め、連敗を「2」で止めて3試合ぶりの勝利を飾っている。
その他、ザスパクサツ群馬は藤枝MYFCとスコアレスドローに終わり、ファジアーノ岡山は、栃木SCに競り負け、13試合ぶりの黒星。ベガルタ仙台は、3連勝していたジェフユナイテッド千葉を下し、9位に浮上し、水戸ホーリーホックとレノファ山口FCの”下位対決”は、山口がPKを沈めたMF田中稔也の虎の子のゴールを逃げ切り、11試合ぶりの白星を飾っている。
■J2リーグ第18節 結果
甲府 5-1 大宮
長崎 2-1 磐田
仙台 2-1 千葉
秋田 0-0 大分
栃木 2-1 岡山
群馬 0-0 藤枝
東京V 0-0 いわき
清水 3-0 金沢
徳島 2-1 町田
熊本 0-3 山形
水戸 0-1 山口
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