プレミアリーグのサウサンプトンは4日、スポーツおよびエンターテイメント業界への投資会社である『スポーツリパブリック』によるクラブ買収を発表した。『ESPN』によると、ロンドンに拠点を構える同社は中国人実業家のガオ・チーシェン氏が保有していた80%のクラブ株式を購入。その前オーナーは17年6月に約2億ポンドでオーナーシップを取得したが、今回の取引額は1億ポンド(約157億円)程度に留まるという。
サウサンプトンのマーティン・セメンスCEOは、クラブ公式サイトで経緯を説明している。
「過去2年間、私たちはクラブの株主とともに、クラブを前進させるための適切なパートナーを探してきました。時間をかけて間違った選択肢を避け、最終的にこの素晴らしいクラブ、ファン、スタッフ、そしてサウサンプトンの人々の将来のために適切なパートナーを見つけたのです」
一方で、スポーツリパブリックのヘンリク・クラフト会長は「我々は積極的かつ熱心なオーナーになるつもりですが、革命を起こすことはありません」と継続路線を強調。こう続ける。
「サウサンプトンはスポーツリパブリックによる最初の買収になりますが、今後数年間でさらに多くの投資が続くと予想しています。我々の抱く野心は、世界中のサッカークラブやその他のスポーツ資産に影響力のある株式のポートフォリオを組むことです」
今回の買収により、クラフト会長、同社の共同設立者であるラスムス・アンカーセン氏(ブレントフォードやミッティランの幹部職を歴任)、スポーツバブリックのリードインベスターであるドラガン・ショラク氏、そして少数株主のカタリーナ・リーバー氏が、サウサンプトンの運営を主導していく見込み。セメンスCEOは現職に留まる。
事実上のトップといわれるショラク氏は「セルビアのメディア王」の異名を取り、『ESPN』が伝える純資産は10億ポンド(約1570億円)。今冬の移籍市場でアッと言わせるような補強を実現するか注目だ。
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