試合の概要
プレミアリーグ“ビッグ6”同士によるビッグマッチ。激しいチャンピオンズリーグ（CL）出場権争い中に巻き込まれるチェルシーが、優勝は現実的でないもののトップ4フィニッシュは確実となったマンチェスター・シティを本拠地スタンフォード・ブリッジに迎える。
チェルシー（1部4位 | 勝ち点51 | 15勝6分け9敗 | 53得点40失点）
フランク・ランパード新体制で素晴らしいスタートを切ったものの、11月後半からは調子を落としてしまったチェルシー。それでも新型コロナウイルスの影響による中断前後の試合で勝利を収め、5位マンチェスター・ユナイテッドとは残り8試合で5ポイント差をつけている。だからこそ、この大一番では勝ち点3が絶対に欲しい状況だ。残りの対戦相手で、現時点で彼らより上の順位は第37節のリヴァプールだけ。それまでにトップ4フィニッシュを確実なものとしたい状況である。
再開初戦となったアストン・ヴィラ戦では3カ月の中断が影響してか重さが目立ち、先制を許す展開となったが、途中出場のクリスティアン・プリシッチに約7カ月ぶりのゴールが生まれ、逆転勝利を飾るなど好材料もあった。前回の直接対決では互角に戦いながらも立て続けの失点で試合をひっくり返されただけに（1-2）、90分間の集中が求められる。引き続きカラム・ハドソン＝オドイとフィカヨ・トモリが負傷のため欠場する見込みだが、出場停止処分が明けたジョルジーニョが戻ってくることは朗報だ。彼のゲームメイク力を活かしつつ、堅い守備と効果的な攻撃で先制点を奪いたい。
注目選手：エンゴロ・カンテ
欧州屈指の攻撃力を誇るマンチェスター・C相手に、中盤を走り回って攻撃の芽をつぶすカンテの活躍は欠かせない。今季は計40失点とトップ6でワースト成績のチェルシーは、守備の改善が急務。前節はアンカーを務めていたが、このビッグマッチではインサイドハーフに入ることが濃厚だ。これまでは彼が攻めあがった後のスペースを狙われることが多かったチェルシー。ランパード監督がフランス代表MFにどのような役割を任せるのかに注目だ。
予想スタメン（4-3-3）
GK：ケパ
DF：アスピリクエタ、ズマ、リュディガー、アロンソ
MF：カンテ、ジョルジーニョ、コバチッチ
FW：ウィリアン、ジルー、マウント
マンチェスター・シティ（1部2位 | 勝ち点63 | 20勝3分け7敗 | 76得点31失点）
中断の影響を感じさせず、アーセナル(3-0)、バーンリー(5-0)との連戦を圧勝で終えたマンチェスター・C。8ゴールもさることながら2試合連続クリーンシートと、素晴らしい成績を収めた。リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が「勝ち点20も離れてるなんて信じられない」と評したほどである。守備やビルドアップの要であったアイメリク・ラポルトも長期離脱から復帰しており、現在プレミアリーグの中で最もコンディションが良いチームと言っていいだろう。
しかし、やや不安要素も存在する。バーンリー戦でセルヒオ・アグエロが左ひざを負傷して途中交代したため、チェルシー戦は欠場濃厚。またリーグ優勝は現実的ではなく、トップ4フィニッシュは安泰と、彼らのリーグ戦での目標は8月再開のCLへ向けて良い状態をキープすることだけとなっている。CL出場権獲得のために死に物狂いで来るチェルシーとは、モチベーション面で差が出てしまう可能性も考えられる。ジョゼップ・グアルディオラ監督が選手をどう鼓舞するのかにも注目である。
注目選手：ガブリエウ・ジェズス
今季はアグエロにやや押され気味ではあるが、公式戦41試合で18ゴールと確かなスタッツを残すジェズス。今回の大一番では、アルゼンチン代表FWに代わって先発することが濃厚だ。再開後の2試合でもコンディションの良さを示しており、このチャンスをものにしたいところ。得点やチャンスメイクなどの他、チェルシーのビルドアップをけん制するプレスの第1陣としての活躍も求められる。
予想スタメン（4-3-3）
GK：エデルソン
DF：ウォーカー、フェルナンジーニョ、ラポルト、メンディ
MF：デ・ブライネ、ロドリ、フォーデン
FW：マフレズ、ジェズス、スターリング
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年6月26日（金）日本時間4:15
- 解説：戸田和幸 実況：下田恒幸
- 会場：スタンフォード・ブリッジ
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