DAZN(ダゾーン)で配信されるプレミアリーグとUCLのレジェンドマッチ特集「CLASSIC MATCHES(クラシックマッチズ)」。29日に配信されたのは、未だ伝説として語り継がれるプレミアリーグ史上屈指の逆転劇。2001年9月29日に開催された2001-02シーズンの第7節トッテナム対マンチェスター・ユナイテッドだ。
2001-02シーズン 第7節 トッテナム対マンチェスター・ユナイテッド
未だにプレミアリーグ史上屈指の名勝負と謳われるこの試合では、世界最強クラブの一つとして名を馳せていたマンチェスター・ユナイテッドの底力を堪能することができる。
当時のユナイテッドは98-99シーズンに欧州制覇を達成。さらに99-00シーズンにはプレミアリーグを3連覇するなど、イングランド最強の座を欲しいままにしていた。デイヴィッド・ベッカム、ポール・スコールズ、ファン・セバスティアン・ベロンやファン・ニステルローイといった世界でも指折りの名手を揃えた強力なスカッドを保有。だが、このシーズンは序盤から苦しみ、この試合までに6試合3勝2分1敗と調子が上がらず。
一方当時のトッテナムは、UEFAチャンピオンズリーグ、さらにはUEFA CUP(現在のUEFAヨーロッパリーグ)の座すら確保が困難だった。当時の4強(ユナイテッド、アーセナル、リヴァプール、リーズ)に勝利することもままならず、中堅クラブとして中位を彷徨っていた時代だ。
だが、試合は意外な形で進行する。先制したのはトッテナム。この日、移籍後初の出場となったディーン・リチャーズが15分にヘディングでデビューゴールを叩き込むと、さらに前半のうちにスパーズが立て続けに2得点。当時、ワールドカップ、EURO2000を連覇し世界最強だったフランス代表の守護神、ファビアン・バルテズが守るゴールをあっさり陥れる。ハーフタイムに入った時点では、ホワイト・ハート・レーンに居たスパーズサポーターの誰もがジャイアント・キリングを信じて疑わなかったに違いない。
だが、「赤い悪魔」はこれで終わらない。後半のユナイテッドはまるで別のチームだった。サー・アレックス・ファーガソン監督の「ヘアドライヤー」のおかげで、ハーフタイム中の選手たちの髪の毛もきっと良く乾いたはずだ。
後半開始早々にアンディ・コールが得点を奪うと、ブラン、ファン・ニステルローイが立て続けに得点を奪い同点とする。そして76分、ついにユナイテッドが3点のビハインドから逆転に達成。ファン・セバスティアン・ベロンが4点目を奪うと、最後にはベッカムが素晴らしいミドルシュートでダメ押しの5点目。トッテナムを失意の底に叩き落としたのだった。
スターティングメンバー
トッテナム
サリバン、ペリー、タリッコ、リチャーズ、キング、ポイェ、フロイント、ツィーゲ、アンダートン、レス・ファーディナンド、シェリンガム
マンチェスター・U
バルテズ、アーウィン、ブラン、ヨンセン、ネヴィル、ベッカム、バット、ベロン、スコールズ、ファン・ニステルローイ、コール
試合結果
- 試合結果:トッテナム 3-5 マンチェスター・ユナイテッド
- 得点者 :リチャーズ 15'、ファーディナンド 25'、ツィーゲ 45'(トッテナム)、コール 46'、ブラン 58'、ファン・ニステルローイ 72'、ベロン 76'、ベッカム 87' (マンチェスター・U)
試合概要
- 試合日時:2001年9月29日
- 試合会場:ホワイト・ハート・レーン
- 主審 :ジェフ・ウィンター
DAZN特集「CLASSIC MATCHES(クラシックマッチズ)」
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- 2部の弱小チームから、イングランドの頂点へ。ブラックバーンの儚くも眩い夢
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