ジェイドン・サンチョやカラム・ハドソン=オドイなど既にビッグクラブでも活躍するプレーヤーを輩出しているイングランド代表の黄金世代でも、最も才能を高く評価されてきたのがフィル・フォーデンだ。
9歳の頃からマン・Cの下部組織に所属していたフォーデンが、最初に世界に名をとどろかせたのは、2017年のU-17ワールドカップだ。サンチョやハドソン=オドイと共にチームの主軸を担ったフォーデンは、この大会で全7試合に出場して3ゴール1アシストをマーク。決勝のスペイン代表戦では2ゴールを記録して優勝の立役者となり、大会MVPに与えられるゴールデンボールを受賞した。
この活躍により実質マン・Cの“非売品”となったフォーデンだが、クラブでは世界的スター選手たちを前に、なかなか定位置を確保することができず。それでも、ジョゼップ・グアルディオラ監督は「ダイヤモンド」「私のチームの中で最も才能のある選手」とフォーデンを高く評価し続けた。
それに対し、フォーデン自身も2020年1月時点で、「ポジション争いはもちろん厳しいけど、僕のような若手でもチャンスは与えられるし、ここで得るものが本当に大きい。戦術眼や知性は本当にとてつもない」と信頼するグアルディオラ監督の下で様々なことを吸収。そして、ついに飛躍の時を迎える。
2019-20シーズン、新型コロナウイルスでの中断明けにチャンスを得たフォーデンは、再開後の3試合で4ゴール1アシストをマーク。第32節、リヴァプールとのビッグゲームでは1ゴール1アシストを記録し、勝利の立役者となったのだ。
トップチームでもついにその才能を示し始めたフォーデン。グアルディオラ監督も「信じられない資質を示している。これからの10年間で、彼は信じられないレベルに成長する。私はそれを確信している」と舌を巻く天才が選手としてどこまで高みに上り詰めるか、目が離せない。
プレースタイル
足下の技術に優れたレフティで、トップ下やインサイドハーフのポジションを主戦場とする。一方でドリブルやクロス精度、シュートテクニックも高く、グアルディオラ監督の下ではウイングとしても起用されている。
戦術眼と視野の広さ、優れたプレービジョンに裏打ちされたインテリジェンス溢れるポジション取りからの仕掛けの質は非常に高い。指揮官が「出場機会が少ない時でもネガティブな顔を見せたことがない」と話す通り、若手ながら精神面で成熟している点からも、今後のさらなる成長を期待させる。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
フィル・フォーデン/Philip Foden
2000年5月28日生まれ 171cm 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
2017-18 | マンチェスター・シティ | 5試合・0得点 |
2018-19 | マンチェスター・シティ | 13試合・1得点 |
2019-20 | マンチェスター・シティ | 23試合・5得点 |
2020-21 | マンチェスター・シティ | 16試合・4得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月5日時点)
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