現チェルシー、そしてイタリア代表で中盤の底からゲームメイクを担うのが、ジョルジーニョだ。
エラス・ヴェローナの下部組織出身で、19歳の時にトップチームデビューを果たしたジョルジーニョ。数シーズンはセリエBの舞台でプレーし、セリエAのピッチを踏んだのは21歳と、やや遅咲きの選手である。2014年にはナポリへとステップアップを果たしたが、最初の2シーズンは交代出場が多く、やや難しい時期を過ごしている。
そんな彼の才能を開花させたのが、2015-16シーズンから指揮を執ったマウリツィオ・サッリ監督。“レジスタ”の役割を任せると、見事なパフォーマンスを披露。「世界一美しい」とも称されたサッリ・ナポリにおいて中核を担う存在として活躍した。
その後2018年には、サッリと共にチェルシーへ移籍。“サッリ・ボール”の申し子として重要な役割を担った。シーズン終盤にはやり玉に挙げられることもあったが、闘志溢れるプレーで信頼を獲得していき、フランク・ランパード監督体制の今季は副主将を務めている。
プレースタイル
サッリ監督の指導により、中盤の深い位置でビルドアップに貢献するプレースタイルへと変化。DFからボールを引き取り、攻撃の組み立てを担う。ワンタッチパスや逆サイドへの鋭いパス、浮き球で落とすパスなど種類も豊富だ。絶えず味方へポジションの指示を送り、いわゆる「ピッチ上の監督」としての振る舞いも見せる。
2018-19シーズンにはプレミアリーグ37試合に出場し、リーグトップの「3118本」のパスを記録。今季もここまで7位の「1861本」を通す司令塔。派手さはないかもしれないが、1本1本に意味のある彼のパスには、注目してもいいだろう。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
ジョルジーニョ/Jorginho
1991年12月20日生まれ 180cm・65kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2011-12 | ヴェローナ | 30試合・2得点 |
2012-13 | ヴェローナ | 41試合・2得点 |
2013-14 | ヴェローナ | 18試合・7得点 |
ナポリ | 15試合・0得点 | |
2014-15 | ナポリ | 23試合・0得点 |
2015-16 | ナポリ | 35試合・0得点 |
2016-17 | ナポリ | 27試合・0得点 |
2017-18 | ナポリ | 33試合・2得点 |
2018-19 | チェルシー | 37試合・2得点 |
2019-20 | チェルシー | 31試合・4得点 |
2020-21 | チェルシー | 15試合・5得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月10日現在)
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