近年サディオ・マネやカリドゥ・クリバリなど、世界トップクラスの選手を輩出しているセネガル。アフリカ屈指のその強豪国で次代を担うと大きな期待を集めているのが、ワトフォードのFWイスマイラ・サールだ。
母国セネガルでキャリアをスタートさせ、2016年7月にフランスのメスと契約。1ヶ月後のリーグアン開幕戦でデビューを果たした。その試合で途中出場ながらアシストを記録すると、18歳にしてレギュラーに定着。リーグ戦31試合で5ゴール5アシストの活躍を見せ、若手ウインガーとして大きな注目を集める。
すると2017-18シーズンにレンヌへと移籍。移籍金は当時のクラブ史上2位となる1700万ユーロと、期待の高さをうかがわせる金額となった。
レンヌではリーグ戦59試合で13ゴール12アシストと額面通りの活躍を披露。激しい争奪戦が勃発し、19年夏にワトフォード移籍が実現した。その新天地がレンヌに支払った金額は3000万ユーロ。これはクラブ史上最高額だった。
2019-20シーズンの序盤戦は、初のプレミアリーグ挑戦、そしてチームの不調もあって苦しい時間を過ごした。しかし、12月のナイジェル・ピアソン監督就任を機に才能が開花。リーグ戦28試合で5ゴールを挙げ、降格したチームの数少ない光明となった。
18歳でデビューしたセネガル代表でのキャリアも順調。18年にはロシア・ワールドカップ、19年にはアフリカ・ネイションズカップに出場し、貴重な経験を積んだ。伸びしろは十分にあり、いずれマネのような世界的な名手に成長してもおかしくない。
プレースタイル
185cmと上背のあるウインガー。体の強さとスピード、足元のスキルを持ち合わせる。マークを背負いながらドリブルで反転し、抜群の推進力で相手守備陣を破壊できる選手だ。
カウンター時などは長い距離を走ることもいとわない。ピアソン監督の下でポジショニングが大幅に改善し、ワトフォード1年目のゴールパターンの大半が裏への飛び出しか、ボックス内でのワンタッチシュート。
ビッグマッチに強く、リヴァプールから2得点を挙げた実績もある。視野の確保や守備時の貢献など改善点も少なくないが、今後の成長が楽しみな選手である。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
イスマイラ・サール/Ismaïla Sarr
1998年2月25日生まれ 185cm 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2016-17 | メス | 31試合・5得点 |
2017-18 | レンヌ | 24試合・5得点 |
2018-19 | レンヌ | 35試合・8得点 |
2019-20 | ワトフォード | 28試合・5得点 |
2020-21 | ワトフォード | 25試合・7得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月15日現在)
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