プレミアリーグの名門、アーセナルのゴールマウスを守る守護神と言えば、ドイツ代表GKベルント・レノだ。
11歳からドイツの古豪シュトゥットガルトの下部組織に所属し、2011年にトップチーム昇格を果たしたレノ。しかし、トップチームでの出場はないまま強豪レヴァークーゼンへと期限付き移籍で加入すると、19歳の若さでブンデスリーガデビューを果たす。物怖じしないメンタルを武器にすぐさまポジションを掴むと、チャンピオンズリーグの舞台にも立ち、デビューシーズンで公式戦41試合に出場した。
この大活躍を高く評価した首脳陣は、レンタル加入後3カ月で完全移籍での獲得を決断。その後も在籍期間中は全シーズンでレギュラーの座を守り、通算304試合に出場。2016年にはドイツ代表初キャップも飾り、次世代を担う守護神として数多くのビッグクラブから追われる存在となった。
そんなレノが移籍を決断したのは、2018年夏のこと。22年間率いたアーセン・ヴェンゲルが退任し、ウナイ・エメリ新体制を迎えたアーセナルへと移籍を果たした。移籍金は1900万ユーロと見られている。
加入直後は名手ペトル・チェフの後塵を拝していたが、彼の負傷によって2018-19シーズン第7節でプレミアリーグデビュー。以降ハイパフォーマンスを続け、チェフの復帰後も正GKの座を譲らず。2019-20シーズンは偉大なGKから背番号「1」を継承し、ここまでリーグ戦全試合に出場。リーグ2位となるセーブ数(104)を記録するなど、脆弱なアーセナル守備陣を最後方で支え、絶対的な守護神としてハイパフォーマンスを続けている。
プレースタイル
抜群の反射神経と勇敢な飛び出しが最大の武器。またセーブ後の立ち直りも非常に速く、2,3連続セーブを見せることも多い。一対一の場面でも、周りの目を引くビッグセーブでチームを救う守護神だ。他国から移籍してきた選手が苦労するプレミアリーグの激しい空中戦にも問題なく適応した。
ビルドアップ面に課題はあるが、ミケル・アルテタ監督の指導の下で積極的にチャレンジするメンタリティも持ち合わせている。またキャリアを通じて負傷欠場がほぼないことも特筆すべきだ。リーグを代表する守護神と言ってもいいだろう。
動画:プレー集
プロフィール・経歴
ベルント・レノ/Bernd Leno
1992年3月4日生まれ 189cm・82kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2011-12 | レヴァークーゼン | 33試合・0得点 |
2012-13 | レヴァークーゼン | 32試合・0得点 |
2013-14 | レヴァークーゼン | 34試合・0得点 |
2014-15 | レヴァークーゼン | 34試合・0得点 |
2015-16 | レヴァークーゼン | 33試合・0得点 |
2016-17 | レヴァークーゼン | 34試合・0得点 |
2017-18 | レヴァークーゼン | 33試合・0得点 |
2018-19 | アーセナル | 32試合・0得点 |
2019-20 | アーセナル | 30試合・0得点 |
2020-21 | アーセナル | 22試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月9日現在)
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