2019-20シーズンにプレミアリーグで躍進し、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を争うレスター・シティ。奇跡的に優勝を達成した2015-16シーズンのチームでエンゴロ・カンテが見せたような仕事を現在のチームで披露しているのがウィルフレッド・エンディディだ。
1996年生まれのエンディディは、カンテの後継者としての活躍が期待され、2016-17シーズンの冬の移籍市場において、推定移籍金1500万ポンドでレスター入り。すぐさまレギュラーを奪取すると、冬加入ながらもクラブのシーズン最優秀若手選手賞を受賞した。
翌シーズンにはプレミアリーグ開幕から31試合連続で先発。当時のクロード・ピュエル監督が「ウィルフレッドはチームで最も重要な選手。一番安定しているね。幾度もボール奪取するし、すごく成長している。とても価値がある選手だ」と大絶賛するなど、チームに欠かせない存在となった。
2018-19シーズンには、プレミアリーグの全試合に出場し、シーズンスタッツでリーグ全選手の中で最多となる「143」のタックル数を記録。その評価を確固たるものにものにした。
さらに、2019-20シーズンも新型コロナウイルスの影響で中断する前のプレミアリーグにおいて3位と躍進するチームの中でハイパフォーマンスを披露。29試合を終えた段階で、チームはエンディディが先発した22試合で15勝3分け4敗(勝率68%)なのに対して、それ以外の試合は1勝2分け4敗(勝率14%)。この成績からも、エンディディがいかに重要な選手かがわかるだろう。
“チームを勝たせることができる選手”となったエンディディは、マンチェスター・ユナイテッドなど複数ビッグクラブからの興味が伝えられるほどに。それでも当の本人は、「レスターとの契約が残っているし、毎日が学びと挑戦の連続。どこにも移籍する必要なんてない」(ESPN)と、しっかりと地に足をつける。
若手ながら謙虚な姿勢を崩さず、さらなる成長を見据えるエンディディ。今後、どこまでビッグなプレーヤーになるのか楽しみである。
プレースタイル
もともとセンターバックとしてプレーしていたこともあり、対人対応やカバーリング能力が非常に高い。187㎝と長身ながら機動力と運動量も十分で、ハードなマークやタックルが持ち味。最大の特長はボール奪取だが、そこからの展開や攻撃を組み立てる力も持ち合わせている。まだ若く伸びしろも十分で、足下の技術を兼ね備える守備力が高いMFが重要視される現代フットボール界において、どのようなクラブも欲しがる貴重な存在と言える。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
ウィルフレッド・エンディディ/Wilfred Ndidi
1996年12月16日生まれ 187cm・80kg 利き足:右足
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2014-15 | ヘンク | 6試合・0得点 |
2015-16 | ヘンク | 36試合・4得点 |
2016-17 | ヘンク | 19試合・0得点 |
2016-17 | レスター | 17試合・2得点 |
2017-18 | レスター | 33試合・0得点 |
2018-19 | レスター | 38試合・2得点 |
2019-20 | レスター | 32試合・2得点 |
2020-21 | レスター | 11試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月12日現在)
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