2019-20シーズンは内部分裂や指揮官交代などで低迷し、不本意なシーズンとなっているアーセナル。そんな苦しむプレミアリーグ屈指の名門に、希望の光を灯しているのがFWガブリエウ・マルティネッリだ。
2014年に母国ブラジルのイトゥアーノ下部組織に加入し、2018年にトップチームデビューを果たしたマルティネッリ。ブラジル4部リーグでプレーを続けていたが、18歳の誕生日を迎ると、すぐさまアーセナルと契約する。当時は全くの無名選手であったため、この契約は大きな話題を呼んだ。
そして2019年夏にアーセナルへ合流。イングランド国内では将来に向けた投資との見方が強かったが、ヨーロッパのトップリーグでいきなり結果を残していく。序盤戦はカップ戦での出場がメインとなったが、ヨーロッパリーグとリーグ・カップの先発した4試合で6ゴールをたたき出す大活躍。一躍世界中の注目を集めると、12月にはプレミアリーグで初先発。ウェスト・ハム戦でいきなりゴールを記録し、クラブのプレミアリーグ初スタメンでの最年少ゴール記録を更新した。12月後半に就任したミケル・アルテタ監督の信頼も確実につかむと、1月の宿敵チェルシー戦では80m近い距離を独走してゴールを奪ってみせた。
18歳のブラジル出身アタッカーには、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が「彼はとんでもないストライカー。これほどの才能の持ち主は100年に一度しか現れない」と評価すれば、同胞のレジェンドであるロナウジーニョ氏も「ロナウドを彷彿とさせる」と絶賛。評価額も1年足らずで6倍近くとなる3000万ユーロに跳ね上がった。現サッカー界で、最も将来が嘱望されるアタッカーだ。
プレースタイル
左サイドを主戦場とするマルティネッリだが、最大の武器はゴールへの嗅覚。相手守備陣の穴を見つける眼を持つ。スペースへの飛び出しやボックス内でフリーとなる動きも得意としており、頭の良さで得点を奪うアタッカーだ。さらに前述のウェスト・ハム戦やチェルシー戦など、難しいゲームでこそ勝負強さを発揮する。さらにスピードも十分であり、プレミアリーグで戦えるフィジカルも兼ね備えている。
また、ディフェンス時での貢献も特筆すべきものがある。最前線からの激しいプレッシングから自陣への全速力のプレスバックまで、アタッカーと思えないほどの守備意識を持っている。まだ多少粗削りな部分もあるが、18歳と伸びしろは十分。今後も注目すべき若手有望株だ。
動画:ゴール&プレー集
プロフィール・経歴
ガブリエウ・マルティネッリ/Gabriel Martinelli
2001年6月18日生まれ 180cm 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2019-20 | アーセナル | 14試合・3得点 |
2020-21 | アーセナル | 5試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月10日現在)
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