トルコ系ドイツ人選手であるイルカイ・ギュンドアン。ボーフムの下部組織出身だが、2008-09シーズンにニュルンベルクでトップチームデビューを果たした。翌シーズンから主力に定着し、ブンデスリーガで成長を続けていくと、2011年夏にはドルトムントへとステップアップ。ユルゲン・クロップ監督の下では起用されながらも、当初は本領を発揮できていなかったが、徐々にドルトムントのスタイルに適応し、欠かせない選手となった。
2011-12シーズンには2冠に貢献。2012-13シーズンにはチャンピオンズリーグ決勝にも進出し、決勝のバイエルン・ミュンヘン戦ではPKでゴールもマークした。2016年夏にはマンチェスター・シティへと移籍。1年目は負傷や選手層の厚さもあり、リーグ戦10試合の出場に終わる。
だが、2年目はリーグ戦30試合に出場。2018-19シーズン、2019-20シーズンも31試合に出場し、絶対的なレギュラーとは言えないながらも、出場すれば安定したパフォーマンスを見せ、欠くことのできない選手の一人となっている。また、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でよりポゼッションの技術に磨きがかかっている。
代表では、トルコ代表でもプレーすることができたが、2011年8月にドイツ代表に初招集。以降はドイツ代表としてプレー。EURO2012、2018年のロシア・ワールドカップのメンバーにも選出されている。
プレースタイル
中盤のボランチの位置でプレーすることが多く、チームのプレーメーカーとしての役割を担ってきた。リズムを作るショートパスはもちろん、相手の急所を突く浮き球のパスは十八番となっている。
また、中盤から前に飛び出していく攻撃力も備えており、2018-19シーズンはリーグ戦6ゴールをマークするなど高い得点力も示した。
ポゼッションに重きを置くチームの中で、正確なパス技術を持つギュンドアンの存在は欠かせない。同時に守備でも体を張れる選手として重用されてる。
動画:プレー集
エピソード
ドルトムント時代は日本代表MF香川真司の近所に住んでおり、仲もよかった。
自身が選ぶ ベストイレブン には、マンチェスター・シティの同僚は選ばず、シャビ・エルナンデスやカカ、ジネディーヌ・ジダンなどを選出した。
プロフィール・経歴
イルカイ・ギュンドアン/İlkay Gündoğan
1990年10月24日生まれ 182cm 80kg利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2007-08 | ボーフムⅡ | 2試合・1得点 |
2008-09 | ニュルンベルク | 1試合・0得点 |
2009-10 | ニュルンベルク | 22試合・1得点 |
2010-11 | ニュルンベルク | 25試合・5得点 |
2011-12 | ドルトムント | 28試合・3得点 |
2012-13 | ドルトムント | 28試合・3得点 |
2013-14 | ドルトムント | 1試合・0得点 |
2014-15 | ドルトムント | 23試合・3得点 |
2015-16 | ドルトムント | 25試合・1得点 |
2016-17 | マンチェスター・C | 10試合・3得点 |
2017-18 | マンチェスター・C | 30試合・4得点 |
2018-19 | マンチェスター・C | 31試合・6得点 |
2019-20 | マンチェスター・C | 31試合・2得点 |
2020-21 | マンチェスター・C | 16試合・7得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月5日現在)
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