フランス代表として2018年ワールドカップ制覇の一員となり、クラブではヨーロッパリーグ(EL)制覇や4度のFAカップ優勝など、多くのタイトルを掲げてきたオリヴィエ・ジルー。彼がキャリアをスタートさせたのは2005年、当時リーグ・ドゥに所属していたグルノーブルだった。
デビューから2年後にはトゥールへ移籍を果たすと、2シーズン目にはリーグ戦21ゴールを挙げてリーグ・ドゥ得点王を獲得。2010年夏にモンペリエへと加わると、2011-12シーズンはリーグ・アンで21点を奪ってトップリーグで初の得点王に輝き、クラブを初優勝に導く大活躍を見せた
この活躍で世界的に注目されると、2012年夏に1200万ポンドの移籍金でアーセナルへと引き抜かれる。アーセナルでは公式戦253試合に出場し、105ゴール41アシストをマーク。3度のFAカップ優勝を達成した。しかし2017-18シーズンは、同胞FWアレクサンドル・ラカゼットの加入によって出番が減少。出場機会を求め、2018年1月に同じロンドンに本拠を置くチェルシー移籍を選択した。
チェルシーでも激しいポジション争いに巻き込まれていたが、2018-19シーズンはクラブ史上初めてELで二桁得点を記録(11ゴール)、古巣アーセナルとの決勝戦では1ゴール2アシストの大活躍で、優勝の立役者となった。フランク・ランパード監督体制となった2019-20シーズンも放出が濃厚と言われた中、特に年明け以降は本領を発揮。コロナ禍による中断が明けてからの9試合では6点を奪い、チャンピオンズリーグ出場権獲得の原動力となった。
またフランス代表としても、2018年W杯で全試合に出場。アントワーヌ・グリーズマン、キリアン・ムバッペをサポートし、世界の頂点に立った。これまでレ・ブルーでは歴代3位となる39ゴールを記録するなど、歴史に名を刻んでいる。
プレースタイル
193cmという身長と体の強さ、繊細なタッチと意外性のあるワンタッチを駆使するポストプレイヤー。相手を背負っても負けず、正確にチームメイトへボールを提供する。ポストプレーは世界最高峰の精度を誇っている。
ポストプレーの質がかなり高いため、ストライカーとしてのイメージはやや薄いかもしれないが、決定力は本物。ワンタッチで押し込む形やボレーシュートも得意としており、ポジショニングも抜群だ。敵陣で最もマークが厳しい場所でも起点を作れるため、チームメイト・監督にとっては非常に助けになる選手だろう。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
オリヴィエ・ジルー/Olivier Giroud
1986年9月30日生まれ 193cm・91kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2005-06 | グルノーブル | 6試合・0得点 |
2006-07 | グルノーブル | 17試合・2得点 |
2008-09 | トゥール | 23試合・9得点 |
2009-10 | トゥール | 38試合・21得点 |
2010-11 | モンペリエ | 37試合・12得点 |
2011-12 | モンペリエ | 36試合・21得点 |
2012-13 | アーセナル | 34試合・11得点 |
2013-14 | アーセナル | 36試合・16得点 |
2014-15 | アーセナル | 27試合・14得点 |
2015-16 | アーセナル | 38試合・16得点 |
2016-17 | アーセナル | 29試合・12得点 |
2017-18 | アーセナル | 16試合・4得点 |
2017-18 | チェルシー | 13試合・3得点 |
2018-19 | チェルシー | 27試合・2得点 |
2019-20 | チェルシー | 18試合・8得点 |
2020-21 | チェルシー | 12試合・3得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月10日現在)
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