「彼は欧州最高のセンターバックだ」。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラにこれほどまで言わしめるアイメリク・ラポルトは、イングランドでそのポテンシャルをフルに発揮している。
ユースを過ごしたアスレティック・ビルバオで2012年にトップデビューしたラポルトは、同クラブで6シーズンにわたって主力としてプレー。2018年には、その力を高く評価するグアルディオラの希望もあり、シティがラポルトの解除金である6500万ユーロをビルバオに支払うことでプレミアリーグ挑戦が決まった。
マン・Cでも順調にキャリアを積むと、それまで頑なに招集してこなかったフランス代表指揮官のディディエ・デシャンも2019年8月、ついにラポルトを呼び寄せることに。直前にクラブの試合で負傷したことによりデビューとはならなかったが、素晴らしいDFが揃う“レ・ブルー”においても必要な存在であることを認めさせた。
しかし同時期にはひざを負傷し、長期離脱を強いられることに。ラポルトを欠いたマン・Cは守備が安定せず、改めてこのフランス人DFの存在意義を痛感することになった。その後、2020年1月に復帰した際には、グアルディオラも改めて「最高のセンターバック」と手放しで称賛した。
ヴァンサン・コンパニという長きにわたってチームを支えてきたセンターバックが2019年に抜けたマン・Cにおいて、これから全盛期を迎えるラポルトは守備の中心として長期的にチームを支える重責を担うことになる。リヴァプールが隆盛を極めるプレミアリーグのタイトル奪還、そして欧州制覇を狙うマン・Cの浮沈の鍵を握っていくディフェンダーと言っていいだろう。
プレースタイル
恵まれた体格を活かした対人プレーはもちろん、空中戦やカバーリングなど、ディフェンダーに必要なあらゆる能力を高水準で備える。とりわけ、左足での縦パスやロングレンジのフィードなどのビルドアップ能力が非凡で、まさに現代型のセンターバック。もともと闘争心を備えている選手だが、キャプテンシーやラインコントロールなど統率力をより発揮できるようになれば、さらなるビッグプレーヤーに成長するだろう。
プロフィール・経歴
アイメリク・ラポルト/Aymeric Laporte
1994年5月27日生まれ 191cm・85kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2012-13 | ビルバオ | 15試合・0得点 |
2013-14 | ビルバオ | 35試合・2得点 |
2014-15 | ビルバオ | 33試合・0得点 |
2015-16 | ビルバオ | 26試合・3得点 |
2016-17 | ビルバオ | 33試合・2得点 |
2017-18 | ビルバオ | 19試合・0得点 |
2017-18 | マンチェスター・シティ | 9試合・0得点 |
2018-19 | マンチェスター・シティ | 35試合・3得点 |
2019-20 | マンチェスター・シティ | 15試合・1得点 |
2020-21 | マンチェスター・シティ | 6試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月2日現在)
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