2018-2019シーズンに35年ぶりのFAカップ決勝進出を果たしたワトフォード。そのクラブにおいて、中盤の絶対的な存在として君臨したのがMFアブドゥライエ・ドゥクレだ。
リーグアンのレンヌ下部組織出身で、トップチームデビューは20歳とやや遅かった。デビューから2シーズンは控えでの出場がメインだったが、2013-14シーズンにリーグ戦20試合で6ゴール5アシストと飛躍。翌シーズンからはレギュラーの座を掴み取り、リーグ戦35試合に出場した。
フランスで徐々に知名度を上げていくと、2016年2月にワトフォードへ完全移籍。移籍金は1060万ユーロと伝えられた。すぐさま同一オーナーの所有クラブであるグラナダ（ラ・リーガ）に期限付き移籍すると、後半戦はほぼ全試合に出場して経験を積んだ。
2016年夏にワトフォードに復帰すると、後半戦からチームで欠かせぬ存在に成長。様々なポジションをこなしながら、ワトフォードでは100試合を優に超える公式戦出場を果たした。
マンチェスター・ユナイテッドやパリ・サンジェルマン、アーセナルなどビッグクラブの関心を集めたが、2020－21シーズンからエヴァートンでのチャレンジに踏み切っている。
フランス生まれだが、両親はマリ出身。2020年9月にマリのA代表から初招集を受けたが、フランス代表でのプレーを望む本人はこれに応じなかった。
プレースタイル
強靭でしなやかな肉体に、柔らかく繊細なタッチを持ち合わせる万能MF。運動量豊富で、中盤のいたるところに顔を出しながら試合に絡んでいく。創造性には欠けるものの、シンプルなプレーでチームを活性化させる存在だ。
守備時には長い手足を活かしたタックルや鋭い読みで中盤を引き締める。守備的なポジションで起用されることが多かったが、ワトフォードではトップ下も経験。より高い位置でボックス内に飛び出すプレーも得意とする。
攻撃的なポジションで起用されてもハイラインプレスに参加するなど守備での貢献度が高い選手だ。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
アブドゥライエ・ドゥクレ／Abdoulaye Doucouré
1993年1月1日生まれ 183cm・70kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2012-13 | レンヌ | 4試合・1得点 |
| 2013-14 | レンヌ | 20試合・6得点 |
| 2014-15 | レンヌ | 35試合・3得点 |
| 2015-16 | レンヌ | 16試合・2得点 |
| 2015-16 | グラナダ | 15試合・0得点 |
| 2016-17 | ワトフォード | 20試合・1得点 |
| 2017-18 | ワトフォード | 37試合・7得点 |
| 2018-19 | ワトフォード | 35試合・5得点 |
| 2019-20 | ワトフォード | 37試合・4得点 |
| 2020-21 | エヴァートン | 19試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月4日現在）
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