デビッド・シーマンの引退以降、なかなか安定した正守護神が決まらないイングランド代表。現在はジョーダン・ピックフォードがゴールマウスを守っているが、彼のライバルとして期待を集めるGKがバーンリーのニック・ポープだ。
今でこそプレミアリーグのクラブで正守護神を務めるポープだが、キャリア初期は恵まれなかった苦労人。ユース時代をイプスウィッチ・タウンで過ごしていたが、16歳で解雇されてしまうと、実戦デビューはアマチュアリーグ。2011年夏に当時リーグ1(英3部)に所属していたチャールトンへ加入したが、ポジションはつかめず期限付き移籍を繰り返すことになる。
それでも2015-16シーズンはチャンピオンシップ(英2部)で24試合に出場すると、プレミアリーグ昇格を決めたバーンリーへと完全移籍加入。しかしトム・ヒートンの壁は厚く、移籍初年度はリーグ戦不出場に終わった。
しかし2017-18シーズン、ヒートンの負傷が転機に。第4節で途中出場してついにトップリーグデビューを果たすと、正守護神として35試合に出場。セーブ数はリーグ6位の「114」を記録した。その活躍が認められ、同年夏に行われたワールドカップのメンバーにも選出されている。
翌シーズンは肩の大ケガで棒に振ったものの、2019-20シーズンはヒートンの移籍に伴い再び正守護神に。元イングランド代表守護神ジョー・ハートを抑え、今季はリーグ戦全試合でゴールマウスを守っている。クリーンシートはリーグトップの「11」を数える28歳は、翌年のEUROや2022年カタールW杯でも活躍が期待される守護神である。
プレースタイル
197cmと高身長で、空中戦の強さは目を見張るものがある。また準備動作に無駄がなく、ポジショニングも的確。そのため少ない動作でシュートをストップすることができる。また低いシュートには足で対応することも可能だ。
ビルドアップ面では、チームスタイル上要求されていないためにロングキックがメイン。それでも、純粋なGKとしての能力では、プレミアリーグでもトップクラスだろう。
動画:プレー集
プロフィール・経歴
ニック・ポープ/Nick Pope
1992年4月19日生まれ 197cm 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2013-14 | ヨーク・シティ | 22試合・0得点 |
2014-15 | バーリ | 22試合・0得点 |
2015-16 | チャールトン | 24試合・0得点 |
2016-17 | バーンリー | 0試合・0得点 |
2017-18 | バーンリー | 35試合・0得点 |
2018-19 | バーンリー | 0試合・0得点 |
2019-20 | バーンリー | 38試合・0得点 |
2020-21 | バーンリー | 22試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月15日現在)
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