９日、アーセナルのミケル・アルテタ監督は今夏の移籍市場戦略について「2～3の異なるシナリオを想定している。状況に応じて、より多くのことができるようになるだろうし、より少ないか、何もしない可能性もある」と『スカイスポーツ』に話した。
「財政状況がどうなるかわからないし、移籍市場の規則・時期なども不透明だ。今のところ、コントロールできないことがたくさんある」と、深刻化する新型コロナウイルス禍への対処に苦慮していることを明かした。
またアルテタ監督は、アーセナル就任当初は「多くの問題を抱えていた」と明かしている。今シーズンの途中に就任した指揮官は「8～10人程度の選手が怪我をしており、ファン、選手、クラブの間の連帯感はその時点では無かった。そのエネルギー、信念、選手たちのコミットメントを変えなければならなかった」と振り返った。
だが、アルテタ監督が就任してからアーセナルは好転。「3～4試合連続で勝ち始めて、周りのマインドセットがずっとポジティブになっていった」と、指揮官もここまでの手応えを感じている。
それだけに今夏の移籍市場でさらなる補強と行きたいところだが、移籍市場に際して潤沢な資金を投入できるかは今後のクラブの財政状況、リーグ再開の有無、そして移籍市場の動向によるだろう。
7日には国際サッカー連盟（FIFA）が、新型コロナウイルスの影響による、選手契約や移籍全般に関する指針を発表。6月30日で契約満了を迎える選手は、所属リーグのシーズンが終了するまで契約延長が認められることとなった。また、移籍市場についても各リーグの今シーズン終了時期と来シーズン開始時期の間に収めることが推奨されている。
現時点では、プレミアリーグの再開時期や終了時期などは明らかになっていない。それだけにアーセナルを含め各クラブとも例年以上に補強には動きにくい状況となっている。
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