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ジダン率いたレアル・マドリードの真実…当時の助監督が語る「ヴィニシウスはプレーリズムを変えてやらなくてはいけなかった」|ラ・リーガ

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ジダン率いたレアル・マドリードの真実…当時の助監督が語る「ヴィニシウスはプレーリズムを変えてやらなくてはいけなかった」|ラ・リーガDAZN
【欧州・海外サッカー ニュース】ジダン氏の右腕だったベットーニ氏が、レアル・マドリードでの日々を回想する。

ジネディーヌ・ジダン氏率いるコーチングスタッフで助監督を務めたダビド・ベットーニ氏が、レアル・マドリードでの日々を振り返っている。

ベットーニ氏はカンヌの下部組織時代ともにプレーしたジダン氏の右腕として、レアル・マドリードで監督を務める彼のことを支え続けた。そして現在は、第一監督としての冒険に臨む決意を固め、指導するチームを探している最中だ。

そんなベットーニ氏はスペイン『マルカ』とのインタビューに応じ、ジダン氏とともに過ごしたレアル・マドリード時代を回想。まずチャンピオンズリーグ(CL)三連覇及びCL&ラ・リーガの二冠を達成した第一次政権、ラ・リーガを1回優勝するだけにとどまった第二次政権について、次のように述懐している。

「第一次政権は『ジダンのマドリード』だったと思う。素晴らしい陣容を擁した私たちは見事なプレーを見せ、ありとあらゆるタイトルを獲得している。確かにクリスティアーノ(・ロナウド)がいれば多くのゴールを決められたし、中盤もDF陣もGKも素晴らしかった」

「そして第二次政権は少し異なり、ジダンの監督としての適応力を目にすることになった。彼は状況に合わせて戦術、システムを変えていったんだ。ときには3バックでもプレーしてね。確かに私たちは少し守備的になったが、ジダンはクリスティアーノの40〜50ゴールがなければ、これまでとはまた異なるプレースタイルが必要との理解があった。私たちは守備面で強くなる必要があり、だからこそメンディを獲得した。より実践的なプレーをした私たちは勝利数を減らしてしまったが、それは対戦相手もあることで、そういうサイクルにあったということなんだよ。私たちは何かを構築する必要に迫られ、多くの困難がありながらも競争的なマドリードを生み出すことに成功している。最後のシーズンは多くの混沌がある中でラ・リーガ優勝を逃し、チャンピオンズでは王者となるチーム(チェルシー)に敗れ去った。COVIDにも苦しめられることになったね」

ジダン氏は昨季終了後、なぜ辞任を選んだのだろうか。

「私は何も知らなかった。彼は品位とハートでもってそう決断したのだろう。ジダンはとても直感的で、頭の良い人物だ。チームの何かを再構築する必要を感じ取り、自分が適した人間ではないと感じたのだと思う。自然な形で一歩引くことを決めて、私はその決断を後押しした。それにアンチェロッティが監督になって、ほぼ同じ顔ぶれの選手たちが、これまでとはまた違うエネルギーを手にしている。ジダンの判断は正しかったんだと思うよ」

ジダン氏に代わってレアル・マドリードの手綱を握ったカルロ・アンチェロッティ監督については、次のような見解を示した。

「クラブのアンチェロッティという選択は的中している。彼は落ち着いた人物で、経験があり、チームのことをよく知っている……。そしてラモスやヴァランや退団した選手たちに代わり、新たな選手たちを一歩前に踏み出させた。今のチームはとても強く、団結していると感じる。カルロのスタイルである、よりトランジションに傾倒したフットボールをプレーする彼らは、正当な首位チームだ。ラ・リーガを勝ち取れると思うし、チャンピオンズでも優勝を競い合うだろう。今のマドリードは良いマドリードだし、彼らのプレーを見るのは楽しい。クルトワ、モドリッチ、クロース、ベンゼマ、ヴィニシウスは素晴らしい日々を過ごしている」

アンチェロッティ監督率いるレアル・マドリードではヴィニシウス・ジュニオールが本格的にブレイクを果たした。なぜ、ジダン氏やベットーニ氏のもとではくすぶる日々も過ごすことになったのだろうか。

「以前の彼はまだ若かった。そのプレーリズムを少し変えてやらなくてはならなかったんだよ。いつもゴール、ゴール、ゴールを決めなきゃ、といった感じだったし、早まったプレーが多かった。しかし今季はメンタル、感情面も安定していて、そのために多くのゴールを決めることができている」

「彼は若く、時間と経験が必要だったんだ。今季は彼にとって4シーズン目となるが、これまで懸命に努力し、その努力が報われている。彼は本当に良くなったし、自信を持っているチームにいれば、成功するのはより容易い。シーズンを通してどうなるのかを見なくてはならないが、現在ヴィニとチームが抑えている成果は10点満点だ」

今季のレアル・マドリードではヴィニシウスのほか、エデル・ミリトンもレギュラーの座を奪取している。

「ミリトンもゆっくりとしたプロセスを踏んだ。彼は国外の選手で、彼の前にはラモスとヴァランが立ちはだかっていた。やはり、簡単ではなかったんだ。マドリードのユニフォームを着るというのは大変なことなんだよ。私だって彼という選手を好んでいたさ。凄まじいクオリティーの持ち主で、ヴァランのように10年はマドリードに残るだろう。彼はスピードがあり、プレーがガツンとしていて、セルヒオとラファがいなくなってから、さらなる自信をつけている」

今夏レアル・マドリードに加わったMFエドゥアルド・カマヴィンガは、ジダン氏&ベットーニ氏も興味を持っていた選手だった。

「ああ、確かに私たちは彼のことを少し追いかけていた。クラブから話があって、だから彼の試合を何回も見たんだ。興味を引いたのは、そのパーソナリティーだね。彼は難しいゾーンでボールを求めることに恐怖を感じない。そうした意思の強さがあればマドリードでプレーできるはず、と思ったわけだよ。飛び出しも素晴らしく、決定的なプレーを見せられ、クロースやモドリッチ、イスコと一緒にプレーすれば、かなりの成長が見込める。そんなことをジダンと考えていた」

ベットーニ氏は、ジダン氏と別れる道を選んだ理由についても語っている。

「そう考えるに至ったのは昨季のことだ。ジダンは少し休むことを望んだ。彼の代わりに2試合ほどチームを指揮したとき、自分の中にある意欲に気づいたんだ。昨季の終わり、彼は少し休みを取ると語った。しかし自分に対しては、それだけフットボールが好きで、必要なだけのエネルギーがあるなら、指導を続けていかなくてはダメだと言ったんだ。私はその言葉を受け止めた。しかし彼とは、いつの日か、もう一度一緒に仕事に取り組むだろう」

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