試合の概要
第30節終了時点でライバルのレアル・マドリードに首位の座を明け渡した2位バルセロナ。とはいえ、当該間成績で下回っているものの勝ち点は「65」で並んでいる。ラ・リーガ制覇の可能性はまだ大きく残しているが、次節迎えるのは開幕戦で0-1の敗戦を喫したアスレティック・ビルバオだ。
バルセロナ（1部2位 | 勝ち点65 | 20勝5分け5敗 | 69得点31失点）
ラ・リーガ再開節のマジョルカ戦に4-0、続くレガネス戦を2-0で制していたバルセロナだったが、前節セビージャ戦は0-0でドロー。3試合連続で無失点を維持しているものの、セビージャ戦では相手GKトマーシュ・ヴァツリークを乗せてしまったうえ、後半にはサイドから攻撃を受ける展開も目立った。
負傷明けのFWルイス・スアレスもシュートの精度を欠くシーンが散見されているのに加え、MFフレンキー・デ・ヨングも負傷離脱。さらに、首位奪還を目指すうえでは、勝利を重ねることを前提としてレアル・マドリードの敗北を願うしかないという焦燥感のなかで今節を迎える。
注目選手：アルトゥール
今シーズンは負傷に悩まされたこともありユヴェントス移籍が噂されたものの、バルセロナ残留を希望していると報道されたブラジル代表MF。“シャビの後継者”として本人からもお墨付きをもらったアルトゥールは、デ・ヨングの長期離脱も予想されるなかで重要度を高めている。堅守・ビルバオ戦においては90分を通してのコントロールが重要となるため、戦術眼に優れたアルトゥールにとっては長所をアピールする絶好の機会だ。
予想スタメン（4-3-3）
アスレティック・ビルバオ（1部9位 | 勝ち点42 | 10勝12分け8敗 | 33得点26失点）
2月にリーグ4連敗を喫していたビルバオだが、第26節、27節で連勝を収めて中断に突入。再開節ではアトレティコ・マドリードとの対戦となり出鼻をくじかれるかに思われたが、1-1で勝ち点1を奪取した。その後、エイバル戦でもドロー、前節はべティスに1-0で勝ち切っている。中断前の10戦連続未勝利という最悪の期間を脱しているビルバオについて、特筆すべきは失点数の少なさだ。26失点という数字は、ラ・リーガ3番目の成績となっている。
守護神ウナイ・シモンの活躍が称賛を浴びているが、DFイェライ・アルバレスは高いボール奪取能力を誇り、DFイニゴ・マルティネスも代表クラスの実力を発揮し、若手DFウナイ・ヌニョスも高い戦術眼を披露。対戦相手によって最適な守備組織をセットできることも大きな強みだ。ポゼッションに重きを置くキケ・セティエン監督下のバルセロナにとって、出方をうかがう選択肢を持つ相手から勝ち点3を奪取することは容易ではないだろう。
注目選手：イニャキ・ウィリアムス
ビルバオでは、開幕戦のバルセロナ戦でも決勝点を決めた大ベテラン、アリツ・アドゥリスが中断期間中に現役引退。今節注目に挙げるのは、そのレジェンドの薫陶を受けた現エースだ。今シーズンはリーグ戦6ゴールをマークしているが、再開後は無得点が続く。恵まれた身体能力と快足でバルセロナのハイラインを破り、ここぞという場面で結果を残してきた憧れの人物の背中を追うことはできるか。
予想スタメン（4-2-3-1）
- GK：U・シモン
- DF：カパ、イェライ、I・マルティネス、バレンジアガ
- MF：I・ウィリアムス、ムニアイン、コルドバ
- FW：R・ガルシア
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年6月24日（水）日本時間5:00
- 解説：柱谷幸一 実況：原大悟
- 会場：カンプ・ノウ
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