レアル・マドリードとFWヴィニシウス・ジュニオールは、どうやら今季終了後に契約を延長するようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
レアルはヴィニシウスと2024年まで結ぶ契約の延長を優先事項の一つとしているようだが、最終段階の交渉については今季終了後に行う考えのようだ。『マルカ』曰く、クラブからその考えをヴィニシウスの代理人たちに伝え、了解を得ているという。レアルのこの提案は、ヴィニシウスがついにブレイクを果たした今季、最後まで集中できるプレー環境をつくることを目的としており、代理人たちも同意しているとのことだ。
またレアルには交渉を遅らせるもう一つの理由がある模様。それはパリ・サンジェルマンFWキリアン・エンバペ、また争奪戦になる気配もあるボルシア・ドルトムントFWアーリング・ハーランド獲得を目指す上で、今後人件費(年俸+減価償却費)が大きく変わってくる可能性があり、予算管理の面でヴィニシウスの年俸額は2022-23シーズンに入ってから変更することを望んでいるのだそうだ。
いずれにしてもレアルとヴィニシウスの契約延長の主目的は、年俸を引き上げることにある模様。というのも、現在のブラジル人FWの年俸はネットで320万ユーロ、インセンティブ込みで400万ユーロほどと、チーム内の最低ランクであるためという。同程度の年俸を受け取るのはMFダニ・セバジョス、DFヘスス・バジェホ、GKアンドリー・ルニンらで、彼らはワースト5の集団に入っているようだ。
320万ユーロという年俸は、今季ブレイクしたヴィニシウスには見合っていない額だろう。今季公式戦で13得点9アシストを記録するブラジル人FWは、ドイツ移籍専門サイト『トランスファーマルクト』で、その市場価値が5000万ユーロから1億ユーロと2倍に跳ね上がった。彼よりも価値が高いのはエンバペ(1億6000万ユーロ)とハーランド(1億5000万ユーロ)の2選手のみとなっている。
またフットボール関連調査機関の『CIESフットボール・オブザーバトリー』が最近発表した欧州5大リーグの移籍金想定額ランキングでは、ヴィニシウスが1億6640万ユーロで1位に輝き、マンチェスター・シティMFフィル・フォーデン(1億5260万ユーロ)、ハーランド(1億4250万ユーロ)が続く結果となった。なおヴィニシウスに次に移籍金が高いであろうレアルの選手は39位DFエデル・ミリトン(7860万ユーロ)で、40位がMFフェデ・バルベルデ(7630万ユーロ)だった。
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