プレミアリーグの中堅クラブ、ウォルヴァーハンプトンでプレーしながら、ブラジル代表にまで上り詰めたウィリアン・ジョゼ。世界最高のリーグで安定感のあるプレーを見せ続けている。
ウィリアン・ジョゼがラ・レアルに加わったのは2016年のこと。2013年にサントスからレアル・マドリードへ移籍し、初の欧州リーグへと挑んだ。しかし、定位置をつかむことはできず、わずか1年でレアル・サラゴサへ。2部リーグで37試合10ゴールと結果を残すと、翌シーズンは1部のラス・パルマスへ移籍。ここでも30試合9ゴールと残留を争うチームで奮闘し、レアル・ソシエダから声がかかった。
ソシエダ加入後は、2016ｰ17シーズンから3季連続二桁ゴールを達成。決して優勝を争うチームではないだけに、この安定感は特筆に値する。2019-20シーズンも、26試合で9ゴールを奪っており、4シーズン連続での二桁得点に王手をかけている。これらの活躍が認められ、デビューこそしていないが、2018年にはブラジル代表にも初招集されている。
そして、2021年からは戦いの舞台をプレミアリーグのウォルヴァーハンプトンへ移した。
プレースタイル
ウィリアン・ジョゼのポジションはセンターフォワード。強靭な体躯を活かした空中戦からポストプレーなどでチームの柱を担う。ゴール中央でどっしりと構えられる選手であり、DFとの駆け引きの巧さも見逃せない。
さらに、ゴールを量産できる背景にあるのは、やはり高いシュート技術にある。難しいボールでも巧みに足の面に当ててゴールへと飛ばし、得点へと結びつけている。ソシエダのようにそれほど多くのチャンスが訪れないチームにおいて、ウィリアン・ジョゼのような選手がいることは頼もしいことこの上ないだろう。
2020年冬には、ルイス・スアレスを負傷で失ったバルセロナが獲得に乗り出したとも伝えられており、リーガのストライカーの中でも実力は折り紙付き。今後のキャリアアップにも注目したいところだ。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
ウィリアン・ジョゼ／Willian José
1991年11月23日生まれ 189cm・93kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2009 | グレミオ・バルエリ | 7試合・0得点 |
| 2010 | グレミオ・バルエリ | 19試合・6得点 |
| 2011 | サンパウロ | 9試合・0得点 |
| 2012 | サンパウロ | 19試合・1得点 |
| 2013 | グレミオ | 6試合・3得点 |
| 2013 | サントス | 23試合・5得点 |
| 2013-14 | レアル・マドリード | 1試合・0得点 |
| 2014-15 | レアル・サラゴサ | 28試合・12得点 |
| 2015-16 | ラス・パルマス | 30試合・9得点 |
| 2016-17 | レアル・ソシエダ | 28試合・12得点 |
| 2017-18 | レアル・ソシエダ | 34試合・15得点 |
| 2018-19 | レアル・ソシエダ | 31試合・11得点 |
| 2019-20 | レアル・ソシエダ | 37試合・11得点 |
| 2020-21 | レアル・ソシエダ | 13試合・3得点 |
| ウォルヴァーハンプトン | 5試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月16日現在）
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