ヴィニシウス・ジュニオール に ロドリゴ とブラジルの有望株を続けざまに獲得している レアル・マドリード は、ヘイニエルが彼らに続く存在になると確信しているはずだ。
そのプレースタイルから元ブラジル代表のカカと比較されるヘイニエルが、母国の名門フラメンゴでデビューしたのは2019年7月。ただ、それ以前からセレソンのアンダー世代で躍動し、早くから将来を嘱望される存在となっていた。
それを裏付けるように、フラメンゴで公式戦15試合(6得点2アシスト)に出場した時点でレアル・マドリード移籍に合意。2020年1月、3500万ユーロの移籍金を置き土産に、ヘイニエルはエル・ブランコの一員となった。
2月にはレアル・マドリード入団会見を実施。その場でヘイニエルは「レアルでプレーすることは自分だけでなく、家族全員にとっての夢だったんだ」と口にし、感動的な会見に。まずはラウール・ゴンサレス率いるカスティージャ(Bチーム)でプレーし、3試合に出場して2ゴールと上々のスタートを切った。
しかし、新型コロナウイルスの影響でリーグ戦は打ち切りに。EU圏外選手枠の問題もあり、トップチームでの出番は訪れなかった。
このダイヤモンドの原石を磨き上げるべく、レアル・マドリードは武者修行を積ませることを決断。2020年8月、若手の育成に定評のあるドルトムントに2シーズンのレンタルで送り出す運びとなった。
ドイツでどんな成長を遂げるか。レアル・マドリードの幹部たちはつぶさにチェックしているはずだ。
プレースタイル
“カカ2世”と称される通り、トップ下を主戦場とするヘイニエルは、力強さとエレガントさを持ち合わせている。巧みなボールコントロールで前を向けば、推進力あるドリブルでゴールへと突進。また、運動量も豊富で、オフ・ザ・ボールの動きにも秀でる。サイドからのクロスに対しては、典型的なブラジル人トップ下とは異なり、ヘディングで豪快に飛び込んでゴールを陥れることも可能だ。
元チームメイトのフィリペ・ルイスが「ヘイニエルはゴールを背にするともっとすごいクオリティを見せるんだ」とスペイン『マルカ』で語った通り、手を上手く活用してDFを制しながらボールをキープし、すかさず前を向いてゴールに迫る狡猾なプレーも見せることができる。
動画:プレー&ゴール集
エピソード
ヘイニエルはレアル・マドリード加入後、3月7日に行われたリーガ・エスパニョーラ2部B(実質3部)にカスティージャの選手として出場し、2ゴールをマーク。対戦相手のコルーショは試合後、『ツイッター』で、「3000万ユーロの選手のプレーをどうぞ楽しめばいい。リーガ1部でさえ、そんな額を投資できないクラブがあるのに。このカテゴリーの80クラブを全部合わせても、それだけの額を扱うことなどできない」と投稿。そのポテンシャルの高さを間近で見て嘆き節だった。
プロフィール・経歴
ヘイニエル/Reinier
2002年1月19日生まれ 185cm・72kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2019 | フラメンゴ | 14試合・6得点 |
2019-20 | レアル・マドリードB | 3試合・2得点 |
2020-21 | ドルトムント | 8試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年3月18日現在)
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