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バレンシア移籍懇願も…高年俸がネックとなりアトレティコに残留したサウール、残り19節で状況を逆転させられるか|ラ・リーガ

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バレンシア移籍懇願も…高年俸がネックとなりアトレティコに残留したサウール、残り19節で状況を逆転させられるか|ラ・リーガDAZN
【欧州・海外サッカー ニュース】サウールは今季後半戦、キャリアをかけた勝負に臨むことになる。

この冬に移籍の可能性がありながらも結局アトレティコ・デ・マドリードに残留したMFサウール・ニゲスは、ラ・リーガ残り19節で本来の実力を示さなければならない。

昨夏の移籍市場でレンタル先のチェルシーからアトレティコに出戻ったサウール。しかしアトレティコでの日々は以前のものとは異なり、ほぼ出場機会を得られない現実が待ち受けていた。ディエゴ・シメオネ監督は当初、サウールを今一度重要な戦力として扱うことを強調していたが、MFにおける起用の優先順位は19歳MFパブロ・バリオスよりも下となっている。

この状況を受けたサウールはこの冬の市場で退団を望み、バレンシア移籍に近づいていた。が、アトレティコはサウールの年俸700万ユーロの半額をバレンシアに負担させようとしたものの、財政難のバレンシアにとって350万ユーロはあまりに高過ぎたために移籍は実現せず。サウールはこの結果、少なくとも今季終了までアトレティコに残留することになった。

現在28歳のサウールは、バルセロナやマンチェスター・ユナイテッドが獲得を狙っていたとされた2017年にアトレティコとの契約を2026年まで延長。その際に年俸が700万ユーロ、契約解除金が1億5000万ユーロまで一気に引き上げられた。しかし、かつての輝きを失った現在はその高額な年俸がネックとなり、他クラブが容易に獲得できない存在となっている。

ただ、復調の気配もある。1月29日のラ・リーガ第19節、敵地エル・サダールでのオサスナ戦(1-0)、途中出場のサウールはMFロドリゴ・デ・ポールのロングボールから最終ラインを抜け出し、GKとの1対1を制してチームの決勝点を記録。アトレティコのカンテラーノが同クラブでゴールを決めたのは2021年1月31日以来、約2年ぶりのことだった

今夏に移籍を目指すとしてもアトレティコで居場所を手にするにしても、サウールがしなければならないことは一つ。つまりはオサスナ戦のように出場機会を手にして、活躍を披露することとなる。果たしてサウールは、当時17歳だった自分をアトレティコのトップチームに引き上げたシメオネ監督に対して、再び選手としての価値を示すことができるのか。

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