アトレティコ・デ・マドリードで最も多くの試合を戦った指揮官、ディエゴ・シメオネ監督は、その11年以上にわたる日々における最高の瞬間として、意外にもあの出来事を挙げている。
先に行われたラ・リーガ第24節セビージャ戦(6-1)がアトレティコで指揮した613試合目となり、故ルイス・アラゴネス氏を上回ってクラブ最多記録を樹立したシメオネ監督。8日にはスペイン『マルカ』が主催したセレブレーションイベンに出席した。
その場で、アトレティコ指揮官として経験した最高の瞬間について問われたシメオネ監督が挙げたのは、2015-16シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝レアル・マドリード戦だった。2シーズン前、リスボンで行われた決勝では延長戦の末1-4でレアル・マドリードに敗れ去ったアトレティコは、ミラノで行われた一戦では1-1のままPK戦を迎えて、3-5でビッグイヤーに届かなかった。
シメオネ監督にとっては、その決勝こそがアトレティコ指揮官として最高の瞬間であったという。
「疑いなく、PK戦で敗れたあのミラノでのマドリード戦だ。あれ以上にCL優勝に近づいた試合はない。勝利において最も大切なのはトロフィーを手にすることにほかならないが、しかしあのシーズンの決勝までの道程はファンタスティックであり、美しかった」
アトレティコは同シーズンのCLで、ベスト16でPSV、ベスト8でバルセロナ、ベスト4でバイエルンを破って決勝まで到達していた。
また、同イベントではシメオネ監督の母親からのビデオメッセージも流されている。母親は涙で言葉を詰まらせながら「ディエゴ、私は本当に誇り高いの。あなたという息子を持てて。あなたの幸運を祈っているわ。だって、あなたにふさわしいことだもの」と語り、その映像を見つめるシメオネ監督の目からも涙がこぼれていた。
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