アトレティコ・デ・マドリードにFWアントワーヌ・グリーズマンを売却したバルセロナ。移籍金がレンタル成立時に約束した4000万ユーロではなく、その半額となる2000万ユーロ(+出来高400万ユーロ)であったことに批判もあるが、スペイン『マルカ』は状況的にも「成功」のオペレーションであったとの見解を示している。
同紙は、バルセロナのマテウ・アレマニーFD(フットボールダイレクター)が構想したこのオペレーションが成功であった理由として、同クラブが約1億3000万ユーロ(約190億円)もの額を節約できることを挙げている。
バルセロナは2021年夏、グリーズマンをレンタル移籍でアトレティコに復帰させたが、それ以降3500万ユーロ(所得税負担込み)という同選手の高額年俸を支払っていないという。昨季と今季合わせれば、7000万ユーロの節約。また、この人件費削減が先の冬にフェラン・トーレス、オーバメヤン、トラオレを獲得できた一因になったとされている。
そして2023-24シーズンについて、バルセロナは年俸3500万ユーロの支払いから解放されているだけでなく、移籍金の減価償却費2300万ユーロも勘定に入れる必要がなくなり、ほぼ6000万ユーロの節約を実現できるとのこと。これで使用可能な人件費は6億ユーロ以下から6億5000万ユーロになる模様だ。
ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長政権の2019年、アトレティコに移籍金1億2000万ユーロを支払いグリーズマンを獲得したバルセロナ。敏腕として知られるアレマニーFDは、チームに最後まで適応できなかったグリーズマンが経営に与えるダメージを緩和させるために、可能な限りを尽くしたようだ。
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