レアル・マドリードは8日にラ・リーガ第28節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのビジャレアル戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、首位バルセロナと勝ち点12差をつけられている状況ながらも、最後まで争う意思を示している。
「確かにリーグ戦では差をつけられている。バルセロナがとても良いからね。私たちは昨季と比べて獲得している勝ち点が4少なく、一方でバルセロナは昨季よりかなり多くの勝ち点を手にしている」
「それでも私たちはラ・リーガのことも考えていくよ。第一にリーグ戦は優勝争いのほか、チームが良いダイナミズムや雰囲気を手にするために役立ってくれる。第二に、数字が不可能と言うまで私たちは挑戦し続けることを義務付けられてるんだ」
コパ・デル・レイ準決勝セカンドレグでは、カンプ・ノウを舞台に4-0でバルセロナを下し、逆転で決勝進出を果たしたレアル・マドリード。その試合では今季でクラブとの契約が切れるFWカリム・ベンゼマ、MFトニ・クロース、MFルカ・モドリッチが大きな活躍を披露したが、アンチェロッティ監督は彼らに絶大な信頼を寄せ続けている。
「ベンゼマ、クロース、モドリッチについては何ら変わっていないと思っている。1シーズンを通せば良い時期も悪い時期もあるものだ。私たちは彼らを年齢でなく何をするかで評価しなくてはならない。若手のようなフィジカルはないかもしれないが、しかし彼らのように試合を操れる選手は世界中のどこにもいない。市場では買えないものなんだよ」
「私は彼ら3人がここで続けると思っている。彼らがいなくなるときには、また違う道を探す必要に迫られるだろう。チーム内で変化が起こるということだからね」
イタリア人指揮官はその一方で、同じくクラシコで活躍したFWヴィニシウス・ジュニオールについても言及。ブラジル代表FWが「一時代を築いている」との見解を示した。
「ヴィニシウスはレアル・マドリー、ひいてはフットボール界全体で一時代を築いている。マドリディスモ(マドリー主義)は彼がこのまま進み続けることを期待しているんだ。
ヴィニシウスがフットボールで成し遂げていることは本当に、本当に重要なことなのだから」
アンチェロッティ監督はまた、チャビ・エルナンデス監督の代わりにバルセロナを率いることを魅力的に感じるか問われて、こう返している。
「私にとってバルセロナを率いることは不可能だ。自分のキャリア的にも無理なことだし、チャビと立場を交換したいとは思わない。私自身の歴史にも各クラブの歴史にも敬意を払ってもらいたいね。私だってバルセロナやチャビのことを尊敬しているんだ」
「誰とも立場を交換したいとは思わない。私は世界最高のクラブにいるのだから。ここで、人々に愛されていると感じているよ」
取材/江間慎一郎
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