ポルトガル人指揮官ジョゼ・モウリーニョ現ローマ監督が、レアル・マドリードFWカリム・ベンゼマのバロンドール受賞を祝福した。
2010〜13年にレアル・マドリードを率い、ベンゼマを指導したモウリーニョ監督。当時、ポルトガル人指揮官はまだ若手だったフランス人FWを完全には信用しておらず、FWゴンサロ・イグアインとポジションを競わせつつ、その頼りなさを公で叱責したこともあった。
イグアインが不在の際、会見で「犬がいなければ猫とともに狩りに出なければいけないじゃないか」という発言は大きな話題に。ベンゼマは2017年、モウリーニョ監督のその発言の直後、同指揮官と1時間話し合い、「あなたは選手としての僕に敬意を払うべきだ」と直接的に言ったことを明かしている。
しかし、いずれにしてもモウリーニョ監督がベンゼマの成長に関わった存在であることに疑いの余地はない。バロンドールを主催する『フランス・フットボール』誌とのインタビューに応じたモウリーニョ監督は、教え子が世界最高の選手の称号を手にしたことに、大きな喜びを感じているようだ。
「カリムは素晴らしい人間であり、チームのために尽くす選手だ。自分自身のことに執着していない。バロンドールに執着していない。AやBやCより多くのゴールを決めることに執着していない。単純にチームのために多くのことをしてくれるタイプで、バロンドールは自然にもたらされた結果となる。思うに、彼はチームというものに執着するタイプなのだ」
「カリムはポリバレントな選手だ。ビッグチームにカリムが3選手いたら、全員がプレーしているだろうね。一人が点取り屋、もう一人がリーダー、最後の一人が左サイドバックとして……。私は、本当にうれしいんだ。ときにバロンドールは単純な才能だけで与えられる。しかしながら今回は、個人の才能もあり、コレクティブというフットボールの本質をいつまで守ってきた男が頂点に立ったんだ」
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