現在、母国ブラジルのフルミネンセでプレーするフェリペ・メロが、『ダゾーン・イタリア』の特番に出演。過去に自身も戦ったセリエAについて言及すると、ミラノ勢2チームによる今シーズンのスクデット争いについて持論を展開した。
「ミランの(サンドロ)トナーリは非常に良いパフォーマンスを見せているが、並外れた仕事をやってのけているのは、(指揮官ステファノ)ピオリなんだ。彼はラファエウ・レオンと同様に、チームにとってプラスアルファの存在であると考える。シーズン開幕前は、誰もミランの躍進を信じていなかったが、僕はインテルでピオリの指導を受けたこともあり、彼は優勝にふさわしいと思っている」
「ミランを2ポイント差で追うインテルの方がおそらくプレーは美しいのではないだろうか。ミランは気持ちで勝利を勝ち取る一方、インテルはより良いプレーを見せている。僕は子どもの頃からインテリスタなので、インテルに優勝して欲しい。だがミランが勝っても、ピオリのことを思えば僕も幸せに感じる」
ディバラは本物のカンピオーネ
長友佑都の元同僚でもあるメロは、古巣インテルへの愛を語りつつ、今シーズン終了後にユヴェントスを退団するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラにラブコールを送った。
「僕は小さい時から(元ブラジル代表の)ロナウドや僕のアイドルだった(フアン・セバスティアン)ベロンがいたインテルを見て育った。僕に門戸を開いてくれたユーヴェも心の中に残っているが、僕の夢であったインテルのためなら、(当時プレーしていた)トルコのすべてを捨ててでもやって来たかったんだ」
「ディバラは本物のカンピオーネ(王者)なので、インテル移籍が実現することを願っている。ただ、ユヴェントスの判断は理解できない。こんな形で手放すなんて、何か重大なことが起きたに違いない」
現代カルチョにメロやガットゥーゾは存在しない
また元ブラジル代表MFは、現在のカルチョにおいて、かつての自身のように気迫と技術を兼ね備えた選手がいないことを嘆きつつ、ミランの若き逸材トナーリに注目していることを明かした。
「現代カルチョにおいて、フェリペ・メロのような選手は消えた。僕や(ジェンナーロ)ガットゥーゾのような選手はもういない。技術があっても気迫がなかったり、気迫があっても技術がなかったりする選手を多く見かけるようになった。両方を兼ね備えた選手は見かけないし、今後も現れないのかもしれない」
「僕より強い選手は数多くいるが、闘志の面で僕を上回る選手は多くない。だがトナーリはイタリアの中盤の将来を担う選手になるだろう。彼はゴールへの意欲も証明した。守るだけのMFではなく、前線へと飛び込むこともできる。彼の意欲ある姿勢が大好きだ。サッカー選手なら、勝利へとチームメートを引っ張っていく意欲を持っていなければならない」
欧州上陸が待たれる注目の若手有望株は?
最後にブラジル人MFは、ヨーロッパでの今後の活躍が期待できる選手として、フルミネンセの同僚で20歳のMFアンドレを挙げた。
「僕のチームには、アンドレというMFがいる。彼はボール奪取能力に長け、縦を狙ったプレーのクオリティも持っている。間違いなくヨーロッパに上陸するはずであり、2001年生まれの彼はブラジルの将来を背負うことになるだろう」
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