絶対王者ユヴェントスのセリエA9連覇を阻むのはラツィオかもしれない、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断する前のセリエAにおいて、首位ユーヴェから1ポイント差の2位につけている。
その躍進チームを引っ張る絶対的エースが、イタリア代表のFWチーロ・インモービレだ。20代前半はクラブを転々とし、一貫性のあるパフォーマンスを継続できていなかったが、2016年夏に加入したラツィオがいわば理想郷となった。
加入以後の4シーズン、リーグ戦で23得点→29得点→15得点→27得点とゴールを量産。セリエAの直近4シーズンで常に15得点以上を挙げたのはこのストライカーの他にいない。欧州カップ戦やコッパ・イタリアを含めると、167試合出場・116得点と圧巻の成績を残している。
とりわけ2019-20シーズンは、インモービレの特筆すべき1年に。第26節終了時点で27得点を挙げており、このペースを維持できれば、ゴンサロ・イグアインが15-16シーズンのナポリで記録した36ゴールというセリエAシーズン最多得点記録の更新も可能だ。
プレースタイル
真骨頂は決定力と裏抜け。フリーランニングの質と精度はキャリアを重ねるごとに高まり、相手が高い最終ラインを維持しようものならば、容赦なく裏のスペースを突く。そして、そこからフィニッシュに持ち込む一連の動きも無駄がなく、高精度のシュートでゴールを陥れる。
19-20シーズンの得点率は欧州の名だたるストライカーの中でも最高の「80.96分に1ゴール」という割合。フィジカルやメンタル面の充実も際立ち、30歳にして全盛期を迎えた印象のインモービレがイタリアを代表するストライカーであることに異論を挟む余地はない。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
チーロ・インモービレ/Ciro Immobile
1990年2月20日生まれ 185cm・85kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2008-09 | ユヴェントス | 1試合・0得点 |
2009-10 | ユヴェントス | 2試合・0得点 |
2010-11 | シエーナ | 4試合・2得点 |
グロッセト | 16試合・1得点 | |
2011-12 | ペスカーラ | 37試合・28得点 |
2012-13 | ジェノア | 33試合・5得点 |
2013-14 | トリノ | 33試合・22得点 |
2014-15 | ドルトムント | 24試合・3得点 |
2015-16 | セビージャ | 8試合・2得点 |
トリノ | 14試合・5得点 | |
2016-17 | ラツィオ | 36試合・23得点 |
2017-18 | ラツィオ | 33試合・29得点 |
2018-19 | ラツィオ | 36試合・15得点 |
2019-20 | ラツィオ | 37試合・36得点 |
2020-21 | ラツィオ | 20試合・14得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月18日現在)
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