長らくイタリア代表をけん引し続けたレジェンド、ジャンルイジ・ブッフォンは代表引退を表明し、“アッズーリ”から去る決断を下した。そんな伝説的な守護神の後を継ぐのは、同じ「ジャンルイジ」の名を持つミランGKジャンルイジ・ドンナルンマとなるだろう。
子供のころから熱狂的なミランファンであり、下部組織に入団。わずか15歳でトップチームへ招集されたドンナルンマ。そして2015年10月、サッスオーロ戦で16歳242日にしてセリエAデビューを果たした。当時の指揮官シニシャ・ミハイロヴィッチに「イタリアサッカーの未来」と称された神童は、その期待通りにゴールマウスを守り続け、イタリア最高の若手選手との名を欲しいままにする。
2016年8月にはイタリア代表にも召集されると、9月のフランスとの親善試合でデビューを果たす。17歳189日は“アッズーリ”最年少デビューとなった。
以降も名門ミランのゴールマウスを守り続け、契約問題で退団が騒がれファンの激しい反発を受けた時期もあったが、黙々とピッチで仕事をこなす。2018年には、史上最年少でセリエA100試合出場を達成(19歳49日)。2月に21歳となったばかりだが、すでにミランで公式戦190試合に出場しており、200試合到達は目前。長い低迷期に陥るクラブに希望の光を灯している。
なお“アッズーリ”でも、2018年のブッフォン代表引退宣言以降はレギュラーの座を獲得。全勝で終えたEURO2020予選でも守護神を務めた。ブッフォンからも「彼が適任」と自身の後継者に指名されている。英雄と同じ名を持つドンナルンマはすでに世界最高の若手GKとして広く認知されており、今後10年以上にわたってイタリア代表の守護神として大きな期待を集めている。
プレースタイル
10代にして身長は196cmに達し、“規格外”のフィジカルを持ち合わせていたドンナルンマ。大きな体格を活かしつつ、抜群の反応と果敢な飛び出しでゴールマウスを守る守護神である。デビュー戦から堂々とした振る舞いを見せており、若くして圧力に負けないメンタリティを持ち合わせており、乗ってしまえばあらゆるシュートをもストップしてしまう。
また積極的にビルドアップにも参加しており、決して足元の技術が優れているわけではないが、冷静にフリーの選手を探す落ち着きも完備。ミスもあるが、プレッシャーに負けずチャレンジし続けている。まだ21歳であり、将来が非常に楽しみなGKだ。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
ジャンルイジ・ドンナルンマ/Gianluigi Donnarumma
1999年2月25日生まれ 196cm 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2015-16 | ミラン | 30試合出場・0得点 |
2016-17 | ミラン | 38試合出場・0得点 |
2017-18 | ミラン | 38試合出場・0得点 |
2018-19 | ミラン | 36試合出場・0得点 |
2019-20 | ミラン | 36試合出場・0得点 |
2020-21 | ミラン | 20試合出場・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月10日現在)
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