ローマで5シーズン目を迎え、セリエAでも安定してゴールを奪い続けるボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ。各リーグで実力を証明してきた、生粋のストライカーだ。
ジェコが欧州トップリーグへ加わったのは2007年のこと。チェコのテプリツェからブンデスリーガのヴォルフスブルクへと加わった。1年目は8ゴールだったが、2シーズン目は26ゴールを奪って、リーグ優勝に貢献。元ブラジル代表のグラフィッチと強力2トップを形成し、バイエルンを5-1と打ちのめした一戦はいまなおファンの間で語り草になっている。3シーズン目には22ゴールでリーグ得点王に輝くと、2010-11シーズン中にマンチェスター・シティへとステップアップを果たした。
プレミアリーグの覇権を争うチームに成長していたシティでは絶対的なスタメンになれなかったが、それでも11-12シーズンから3季連続で二桁ゴールを記録した。2015年にローマへ移籍したのは、絶対的な地位を求めての決断だった。1年目こそ思うような出番に恵まれなかったが、2シーズン目は不動のエースとして君臨し、29ゴールを記録。以降も安定してゴールを奪い続け、34歳となった2019-20シーズンもリーグ戦25試合で12ゴールを挙げている。
プレースタイル
ジェコのポジションはセンターフォワードで、193センチと長身を生かしたポストプレー・ヘディングを得意とする。空中戦は非常に強く、ブンデスリーガ、プレミアリーグ、セリエAでも一線級のDFを相手に圧倒してきた。
また、足元の技術も高く、懐も深いため、キープ力にも優れる。両足ともシュートの技術が高く、ボレーシュートでスーパーゴールを生み出すこともしばしば。身体能力だけに頼らないゴールパターンの多さが魅力だ。ローマやボスニア・ヘルツェゴビナ代表でアームバンドを巻く、キャプテンシーも見逃せない。
動画:プレー&ゴール集
エピソード
ストライカーとして情熱的な一面もありながら、ラフプレーなどが少なくフェアな姿勢が評価されるジェコ。 過去 にはジョゼ・モウリーニョ監督が「彼はただのゴールゲッターではない。アシストし、プレーする。振る舞いもそうだし、彼はフェアだ。ダイブをしない。相手へのカードを出させようとはしない」と評価している。
また、従兄弟は同じボスニア・ヘルツェゴビナ代表であったエミル・スパヒッチである。
プロフィール・経歴
エディン・ジェコ/Edin Džeko
1986年3月17日生まれ 193cm・80kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2005-06 | テプリツェ | 9試合・3得点 |
2006-07 | テプリツェ | 30試合・13得点 |
2007-08 | ヴォルフスブルク | 28試合・8得点 |
2008-09 | ヴォルフスブルク | 32試合・26得点 |
2009-10 | ヴォルフスブルク | 34試合・22得点 |
2010ー11 | ヴォルフスブルク | 17試合・10得点 |
2010-11 | マンチェスター・C | 15試合・2得点 |
2011-12 | マンチェスター・C | 30試合・14得点 |
2012-13 | マンチェスター・C | 32試合・14得点 |
2013-14 | マンチェスター・C | 31試合・16得点 |
2014-15 | マンチェスター・C | 22試合・4得点 |
2015-16 | ローマ | 31試合・8得点 |
2016-17 | ローマ | 37試合・29得点 |
2017-18 | ローマ | 36試合・16得点 |
2018-19 | ローマ | 33試合・9得点 |
2019-20 | ローマ | 35試合・16得点 |
2020-21 | ローマ | 17試合・7得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月16日現在)
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