2008年、2012年のEURO連覇や2010年ワールドカップ制覇など、黄金期を築いた欧州屈指の強豪スペイン。そんな“ラ・ロハ”の次世代を担うと大きな期待を集めているのが、ナポリMFファビアン・ルイスだ。
8歳でレアル・ベティスの下部組織に入団し、2014-15シーズンにセグンタ・ディヴィシオン(スペイン2部)のBチームへと昇格を果たしたファビアン。翌シーズンにはトップチームでの初出場を飾った。デビューシーズンはなかなかフィットすることができず、2016-17シーズン途中に2部エルチェで武者修行を積むことになったが、復帰した2017-18シーズンは当時の指揮官キケ・セティエンの寵愛を受け、レギュラーの座を獲得。リーグ戦34試合で3ゴール6アシストをマークするなど、スペイン屈指の若手選手として大きな注目を集めることになる。
2018年夏に激しい争奪戦が繰り広げられたが、3000万ユーロと見られる移籍金でナポリへと移籍を果たす。セリエAの強豪でも存在感を強め、ここまで72試合に出場。今季はリーグトップのパス本数(1645)、1試合平均パス本数(74.8)をマークし、データサイト『Opta』が選ぶベストイレブンにも選出されている。すでにセリエA屈指の選手としての評価を確立した。
スペイン代表としても世代別各カテゴリーを経験しており、2019年のU-21 EUROでは2ゴール2アシストと大活躍。最優秀選手賞に輝き、チームを優勝に導いた。また同年にはフル代表デビューも果たし、ポジションを確保。来年のEUROや2022年W杯で覇権奪還を狙う“ラ・ロハ”だが、24歳の彼は欠かせぬピースとなっている。
市場価値は1億ユーロ(約118億円)を超えると見られており、レアル・マドリーやバルセロナといったメガクラブが追うトップクラスのMFだ。
プレースタイル
高度な戦術眼、ハイレベルな技術、189cmという体格を兼ね備え、現代サッカーで中盤に求められる能力すべてを持つ。的確なポジショニングでパスを捌き、巧みなドリブルでボールを運び、機を見た飛び出しでゴールを奪うことも可能だ。
技巧派が溢れるスペインにおいて、貴重な無理の利くタイプ。とはいえ技術的にも他選手に引けを取らない。中盤であれば複数ポジションをこなすユーティリティ性もあり、守備時にも鋭い読みやタックルで貢献できる。どんなチームでも不可欠な要素を持っており、世界有数の万能MFだ。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
ファビアン・ルイス/Fabián Ruiz
1996年4月3日生まれ 189cm 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2015-16 | レアル・ベティス | 12試合・0得点 |
2016-17 | レアル・ベティス | 4試合・0得点 |
2017-18 | レアル・ベティス | 34試合・3得点 |
2018-19 | ナポリ | 27試合・5得点 |
2019-20 | ナポリ | 33試合・3得点 |
2020-21 | ナポリ | 16試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月17日現在)
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