セリエA優勝18回、チャンピオンズリーグ制覇3回など輝かしい実績を誇るインテル。その名門の最終ラインで抜群の存在感を放つのがスロバキア代表DFミラン・シュクリニアルだ。
12歳で母国の強豪MSKジリナ下部組織に入団すると、その5年後にトップチームデビューを果たす。そしてモラフツェでのレンタル期間を含め、スロバキアリーグで通算77試合出場の経験を積んだ後の2016年1月、サンプドリアにステップアップ移籍。4年契約でセリエAクラブの一員となった。加入から半年間はほとんど出場機会に恵まれなかったが、2016-17シーズンに転機が訪れる。当時の指揮官マルコ・ジャンパオロから絶対的な信頼を寄せられ、リーグ戦35試合出場と大きく評価を高めた。
その飛躍のシーズン終了後、スロバキア人選手としては史上最高額となる2000万ユーロで名門インテルに加入。当時は宿敵と同じファーストネームであることも大きな話題となった。そうした雑音に惑わされず、移籍直後から堂々としたプレーを見せると、リーグ戦全38試合にフル出場。さらに4得点を記録する活躍で、クラブに7シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ出場権をもたらした。
アントニオ・コンテ新体制が発足した2019-20シーズンもその安定したパフォーマンスに変わりはなく、18-19シーズンまでと同様に最重要選手の1人となっている。いまや市場価値は5000万ユーロ(約62億円)ともっぱら。守備カルチャーが根付くセリエAを代表するディフェンダーとしてその名を轟かせる。
プレースタイル
190cm近い上背と抜群の強さを誇るうえ、水準以上のスピードも兼ね備える。思い切りのよいインターセプトやタックルが技術的な長所で、カウンターの起点を潰すために相手最終ライン付近まで飛び込んでボールを回収することも可能だ。そうした大胆不敵なディフェンスを見せる一方で、冷静さも持ち合わせており、判断ミスはきわめて少ない。また一対一で無類の強さを発揮し、空中戦における存在感も圧倒的。ビルドアップもそつなくこなす。
そして何といっても「無理がきく」選手であり、キャリアを通じて負傷欠場した試しがほとんどない。インテル加入後はサスペンションを除き、ほぼすべての公式戦でフルタイム出場を続けている。守備大国イタリアで、抜群の存在感を放つ“鉄人”である。
プロフィール・経歴
ミラン・シュクリニアル/Milan Skriniar
1995年2月11日生まれ 188cm 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
2011-12 | MŠKジリナ | 2試合・0得点 |
2012-13 | MŠKジリナ | 10試合・1得点 |
2012-13 | ヴィオン・ズラテ・モラフツェ | 7試合・0得点 |
2013-14 | MŠKジリナ | 15試合・1得点 |
2014-15 | MŠKジリナ | 32試合・6得点 |
2015-16 | MŠKジリナ | 18試合・4得点 |
2015-16 | サンプドリア | 3試合・0得点 |
2016-17 | サンプドリア | 35試合・0得点 |
2017-18 | インテル | 38試合・4得点 |
2018-19 | インテル | 35試合・0得点 |
2019-20 | インテル | 32試合・0得点 |
2020-21 | インテル | 17試合・2得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月10日時点)
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