2019-20シーズンはパブロ・フォンセカ監督を招へいし、新たなスタートを切ったセリエAの強豪ローマ。そんな熱狂的ファンを抱えるチームで、今季最も成長を見せているのがイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニだ。
ローマ生まれの“地元っ子”であり、子供のころから熱狂的なローマファンであったペッレグリーニ。そんな憧れのクラブのユースチームでキャリアをスタートさせると、2015年、当時18歳でトップチームデビュー。セリエAの舞台に立った。
しかし2014-15シーズンはその1試合の出場に留まると、シーズン終了後にはサッスオーロへと放出されてしまう。だが、若手育成に定評のあるサッスオーロで順調な成長を続け、2シーズン目にはセリエA28試合で6ゴール7アシストをマーク。この活躍によって注目の若手選手の立ち位置を確立すると、2017年5月にはフル代表にも召集された。
すると、古巣ローマは買戻しオプションを行使。憧れ続けたクラブへと戻ってきたペッレグリーニは、復帰以降は激しいポジション争いの中でもクラブの中心的な選手となり、これまでセリエA71試合に出場。特にフォンセカ体制ではついに主力の座まで上り詰め、昨年末には初めてキャプテンマークも巻いている。
ローマと言えば、フランチェスコ・トッティから始まり、そしてダニエレ・デ・ロッシと“ローマっ子”のバンディエラによってキャプテンマークは継承されてきた。「ローマのキャプテンはローマ出身者でなければいけない」と言われるほど、サポーターも伝統を重んじる。そんな「永遠の都」のクラブで、偉大で重みある腕章を巻くの次の“ローマっ子”は、ペッレグリーニとなるかもしれない。
プレースタイル
広い視野と確かな技術でチームを動かす司令塔。決定機を演出するロングパスも得意としており、中盤深い位置から味方のランニングに合わせて正確なパスを打ち込むことが可能である。セットプレーの精度も高く、現チームではキッカーも任されている。
また186㎝と体格にも恵まれ、豊富な運動量でボックス内への飛び出しも頻繁に行っている。献身性も申し分なく、豊富な運動量で守備時もチームを助けることが可能だ。23歳と将来性も十分であり、今後の成長が楽しみな選手である。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
ロレンツォ・ペッレグリーニ/Lorenzo Pellegrini
1996年6月19日生まれ 186cm 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2014-15 | ローマ | 1試合・0得点 |
| 2015-16 | サッスオーロ | 19試合・3得点 |
| 2016-17 | サッスオーロ | 28試合・6得点 |
| 2017-18 | ローマ | 28試合・3得点 |
| 2018-19 | ローマ | 25試合・3得点 |
| 2019-20 | ローマ | 27試合・1得点 |
| 2020-21 | ローマ | 21試合・4得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月17日現在）
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