プロ入り前にボランチとして高い評価を得ていた吉田麻也は、2007年に名古屋グランパスでプロキャリアをスタートさせる際にセンターバックにコンバート。すぐに出場機会をつかむと、2010年初めにオランダのVVVフェンロへの完全移籍を果たし、日本人CBとしては希少な欧州で長いキャリアを築く選手となっていく。
12年夏にはプレミアリーグのサウサンプトンに移籍し、加入初年度からレギュラーに定着。その後、デヤン・ロヴレン、トビー・アルデルヴァイレルト、そしてフィルジル・ファン・ダイクら相棒がコロコロと替わるなかでも一定のパフォーマンスを維持した。
しかし、2017-18シーズン後半ごろから左ヒザに問題を抱えたことがきっかけで徐々に出場機会が減少。20年1月にサンプドリアへ移籍した。
日本代表としては2011年アジアカップから主力となり、ワールドカップ(W杯)2大会に出場。18年のロシアW杯終了後、MF長谷部誠の後を継いで主将に就任している。
プレースタイル
“日本代表史上最高CB”の1人にも挙げられる吉田は、キャリア当初はミスなども散見されたが、次第にリスクを計算した対処を心得た頼れるCBに成長。189cmという世界基準のサイズをベースにした空中戦や対人能力の強さはもとより、フィードの精度もディフェンダーとしてはトップクラスだ。
さらに、戦術理解度やリーダーシップも備えており、声が枯れるほど頻繁に指示を出してチーム全体の質を押し上げる。日本代表の強化という目線では、欧州で得た経験値を若手や相方に還元する、キャプテンにふさわしい重要な存在だ。
動画:プレー&ゴール
プロフィール・経歴
吉田麻也/Maya YOSHIDA
1988年8月24日生まれ 189cm・78kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2007 | 名古屋グランパス | 19試合・0得点 |
2008 | 名古屋グランパス | 22試合・1得点 |
2009 | 名古屋グランパス | 30試合・4得点 |
2009-10 | VVVフェンロ | 0試合・0得点 |
2010-11 | VVVフェンロ | 20試合・0得点 |
2011-12 | VVVフェンロ | 32試合・5得点 |
2012-13 | VVVフェンロ | 2試合・0得点 |
2012-13 | サウサンプトン | 32試合・0得点 |
2013-14 | サウサンプトン | 8試合・1得点 |
2014-15 | サウサンプトン | 22試合・1得点 |
2015-16 | サウサンプトン | 20試合・1得点 |
2016-17 | サウサンプトン | 23試合・1得点 |
2017-18 | サウサンプトン | 24試合・2得点 |
2018-19 | サウサンプトン | 17試合・0得点 |
2019-20 | サウサンプトン | 8試合・0得点 |
サンプドリア | 14試合・0得点 | |
2020-21 | サンプドリア | 19試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月18日現在)
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