首位ミランは23日、インテルに2ポイントのリードを保ったまま、セリエA最終節サッスオーロ戦に臨むと、35歳のFWオリヴィエ・ジルーが前半の内にドッピエッタ(1試合2得点)を記録して躍動。さらに今シーズン限りで退団するMFフランク・ケシエも36分、惜別弾となる3点目をマークし、ミランは3-0と勝利を収めて11年ぶり19回目となる悲願のスクデットを獲得した。
40歳のイブラヒモヴィッチは、72分にジルーに代わって途中出場を果たし、優勝セレモニーでは葉巻をくわえ、シャンパンを抱えて登場するなど、スタジアムを盛り上げた。11年前の2011年にもセリエA制覇を経験したスウェーデン人スーパースターは、2020年1月のミラン復帰を振り返りつつ、自身にとって6個目となるスクデットに歓喜した。
「俺がやって来た初日のミランは、まるで別のチームだった。だが自分の知識のすべてを若手選手たちに伝え、常に全力を尽くしてきたつもりだ。ピッチに立つことができなくても、ピッチ外で努力をしてきた。みんな協力的な選手たちで、導き手となるパイロットを求めていたのだろう。俺がそのパイロットとなり、優勝することができたのだと思う」
「このスクデットは、これまで獲得してきた中でも最高の満足感を得ることができた。俺がこのチームへ戻ってきた時、あるジャーナリストにこう言われたことを覚えている。『過去にプレーしたチームに戻っても、以前より上手くいかないか、失敗するだけだ』とね」
「だが俺は、ミランを再びトップレベルへと戻し、スクデットを獲得することを約束した。当時は多くの者が笑い、信じてくれなかったが、俺はいま、ミランの一員としてカンピオーネ(王者)になった」
「トレーニングに取り組み、苦しみながらも、強く信じてきた。こうした習慣を身に着けると、何も不可能なことはない。すべてが可能になるんだ。今年はフィジカルトラブルにひどく悩まされてきたが、このスクデットには大いに歓喜したい」
亡き代理人に捧げるタイトル
またイブラヒモヴィッチは、今後の去就について言及したほか、先月30日に54歳でこの世を去った自身の代理人ミーノ・ライオラ氏にタイトルを捧げた。
「数日中にどうするか決めるつもりだ。自分のコンディション次第だ。様子を見てみよう。優勝はミーノ・ライオラへ捧げたい。彼を失くして初めてのタイトルになる。ヨーロッパへ復帰する際、ナポリ移籍へ近づいていたが、その時、彼に『どのチームに行けば、違いを作り出すことができるか』と尋ねた。するとミーノは、『ミランを救うことができるのは君だけだ』と答えたんだ。このスクデットは彼に捧げたい」
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