サッスオーロとのセリエA開幕戦を3-0で制し、ホームで好スタートを切ったユヴェントス。日本時間23日には、ジェノヴァでサンプドリアとの対戦に挑むが、アッレグリは、新加入のMFポール・ポグバやMFアンヘル・ディ・マリアなど負傷者が相次ぐチームの台所事情について説明した。
「勝てば穏やかにいられるので、この1週間は前向きに過ごせた。だが負傷者を巡るユヴェントスの状況は、まるでトランプのピラミッドが崩れ落ちる時のようだ。ディ・マリアは10日前にも抱えた内転筋のトラブルで離脱し、復帰まで10日ほどかかるだろう」
「(ヴォイチェフ)シュチェスニーも内転筋のトラブルを抱えている。ただ、(マッティア)ペリンがいるので問題はないだろう。(ポール)ポグバは半月板を損傷し、(ウェストン)マッケニーは肩を痛めた。どうにもならない。(レオナルド)ボヌッチは屈筋の疲労があり、先週はプレーをさせたが、ジェノヴァではプレーさせないことに決めた」
そんなチームの事情から、チームに加入したばかりのMFフィリップ・コスティッチがサンプドリア戦においてディ・マリアの代役を務めるとみられるが、アッレグリは元フランクフルトMFを高く評価している。
「当然、チームに適応する時間が必要になるが、コスティッチは賢い選手だ。重要なクオリティを持っており、クロスが上手い。チームは上手くエリア内へ侵入できるようにしなければならない。彼の速いパスはドウグラス・コスタを彷彿させるものがある」
一方、ボヌッチの代役には、DFフェデリコ・ガッティもしくはDFダニエレ・ルガーニが起用されることになる。
「2人とも安心して頼れる選手だ。ガッティ(イタリア語で猫の意味)は上手くチームに適応しており、どちらが優勢ということはない。コインを投げて、猫が出ればガッティを起用し、犬が出ればルガーニを起用する」
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ユーヴェのユニを着ただけでは勝てない
さらにユーヴェ指揮官は、今シーズンのスクデット争いの行方についても見解を示しつつ、今後の見通しを語った。
「現時点でミランが優勢だ。インテルも補強して強くなり、優勝候補の一角と言えるだろう。我々は昨シーズンの成績では優勝候補にはなれない。より多くのポイントを獲得する必要があるだろう。沈黙を貫きつつ、試合で勝つためには、耐えなければならないことを学ぶべきだ。ユヴェントスのユニフォームを身にまとっただけで、試合に勝てるわけではない。努力と献身性が必要だ」
「2023年の初めには、スクデットを目指せるチームになっていなければならない。今後3カ月の目標は、(UEFA)チャンピオンズリーグでグループステージを突破し、リーグ戦では4位以内に入ることだ。そして1月から新たなシーズンがスタートすると考えた方が良い。その頃には、(フェデリコ)キエーザやポグバも復帰していることだろう」
「今シーズンはリーグのレベルが上がり、ミランやインテル、ナポリ、ローマ、アタランタ、ラツィオ、フィオレンティーナがスクデット争いに絡んでくるだろう。きっと魅力的なリーグ戦になるはずだ。我々は1歩ずつ前進し、技術だけでなく、強い気持ちと情熱、献身的な心を持って、上位との差を埋めていきたい」
気になるキエーザの回復状況は?
またアッレグリは、ひざのケガからの復帰を目指すキエーザの回復状況についても言及。実戦復帰まで3カ月ほど要する可能性があることを示唆した。
「良い回復を続けているが、彼のケガは複雑なものだ。現実的に見ると、11月の(FIFA)ワールドカップ直前にピッチへ戻ってくる姿を見られれば、十分にうれしいことだ。現時点で彼を頼ることはできないことを知っておくべきだ」
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放送・配信予定
- サンプドリア vs ユヴェントス
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年8月23日(火)日本時間3:45
- 実況:河村太朗
- 会場:スタディオ・コムナーレ・ルイジ・フェラーリス
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