セリエ第17節は日本時間9日までに8試合が終了。首位ナポリが2試合ぶりの勝利で44ポイントを獲得して冬の王者に輝いた一方、2位ミランはローマと引き分けて37ポイントにとどまり、8連勝を飾ったユヴェントスが同ポイントでミランに並ぶと得失点差で追い抜き、2位へ浮上した。
(C)Getty images
ナポリの優勝争いのライバルはユーヴェ?
そんな中、次節はスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナにおいて、首位ナポリと序盤戦の成績不振から脱出して勢いに乗る2位ユヴェントスによる直接対決が実現する。『ダゾーン・イタリア』で解説を務めるステファノ・ボルギ記者は、「Sunday Night Square」に出演すると、日本時間14日の第18節のビッグマッチを重要な一戦と位置付けた。
「ナポリ対ユヴェントスの一戦で、何かが決まるわけではない。だが極めて大きな影響を与える試合になるだろう。ナポリは再開初戦に失敗した後、立ち直ったところでもある。対するユヴェントスにとっても、現在の立ち位置を映し出す鏡になるはずだ」
「ユーヴェはクリーンシートでの8連勝という明確で非常に素晴らしい成績を残している。ただ、ウディネーゼ戦の勝利が決まったのも、あのような形で試合終盤だったこともあり、ナポリで結果を出せたとしたら、非常に大きな意味を持つことになるだろう」
すると番組に同席したローマOBのヴァンサン・カンデラ氏も持論を展開。ナポリとユヴェントスの対決や、3位ミランや4位インテルを含めた今後のスクデット争いの行方について分析した。
「ナポリはスペクタクルなチームであり、監督は、選手たちに非常に良いプレーをさせているように見える。だがナポリも最後まで苦しむことになるはずだ。一方、ユーヴェにとって、次戦はスクデット争いを占う決定的な試合にはならないだろう。まだ21試合も残っているからね」
「だが8連勝と重要な成績を残しているだけに、ユーヴェはスクデット争いにおけるナポリのライバルとして有力であるように見える。ミランやインテルは、今節の様子を見ると、やや遅れをとっているのではないかと感じる」
(C)Getty images
インテルの守備の要は退団の運命?
一方、チェゼーナ時代に長友佑都の同僚だった元イタリア代表MFのマルコ・パローロ氏は、「Tutti Bravi dal Divano」において、恩師シモーネ・インザーギが率いるインテルに言及。今後の去就が注目を集めている守備の要のミラン・シュクリニアルに見解を示した。
昨夏、パリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が囁かれたスロバキア代表DF。契約期限が今シーズン終了後に迫る中、インテルは契約延長の実現へ全力を尽くしてきたが、合意の一報は一向に届かない。
『ダゾーン・イタリア』のピッチリポーター、オラツィオ・アッコマンド記者によれば、シュクリニアルの退団の可能性は51%で残留の可能性をわずかに上回るという。インテルDFは自身の意向を明らかにしていないが、パローロ氏は、状況を照らし合わせ、退団が濃厚であると主張した。
「本当にシュクリニアルに対してオファーを提示したのだろうか? それは確かなのか? シーズンのこの時期になって退団の可能性が51%とか残留の可能性が49%なんてありえない。まだサインしていないのだとしたら、シュクリニアルは退団する運命にあるのだと思う」
(C)Getty images
シュクリニアルが退団した場合の代役候補には、レヴァークーゼンに所属する21歳のエクアドル代表ピエロ・インカピエや、フランクフルトに所属する23歳のエヴァン・エンディカが挙がる。すると元スイス代表MFのヴァロン・ベーラミ氏がインテルの補強を分析した。
「インカピエは投資と言える。ただ、唯一の欠点は左利きであるという点だが、決して小さな細部とは言えない。それでも選手はフィジカルとクオリティに優れており、あのポジションをカバーすることは可能だ。移籍金は高いが、間違いなく高額で再売却することもできるだろう」
「それから半年後に契約切れになるエンディカもいる。所属クラブは、彼をタダで失わないために、今冬、ローコストな取引に出るかもしれない。タダで獲得できなかったとしても、極めて価値の高い選手だ」
関連記事
● 【インタビュー】アッレグリが語るディバラの不振の理由やユヴェントスの将来を担うリーダー「神懸ったプレーを見せるが…」 | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。