昨シーズン限りでフランクフルトを退団し、フリーで新天地を模索する日本代表MF鎌田大地。今夏の移籍市場では、ミラン移籍が間近に迫ったものの実現せず、このほかナポリやローマ、アトレティコ・マドリードやドルトムントからの関心も囁かれたが、正式契約へ結びついていない。
そんな中、サウジアラビアへ移籍したセルゲイ・ミリンコヴィッチ＝サヴィッチの代役を求めるラツィオが鎌田に熱視線を送っている。
イタリア紙『Corriere dello Sport』は連日、ローマのクラブの日本代表MFに対する関心を報道。24日付の記事では「元フランクフルトの豪華フリー選手」である鎌田と、23日夜に急浮上したディナモ・モスクワの20歳MFアルセン・ザハリャンの2人が有力候補となっていることを伝えた。
さらに現時点で指揮官からの支持を得ている日本代表MFが本命となっていることに言及。「（マウリツィオ）サッリは日本人選手の“シー（はい）”を待っている」と綴ったほか、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長がすでに「カタール・ワールドカップ（W杯）に出場した日本代表のトップ下、ダイチ・カマダにオファーを提示した」ことを報じた。
また「契約サインの際にぜいたくな褒賞が必要になるが、移籍金ゼロの素晴らしい補強になる」とも指摘。指揮官サッリは「確実な即戦力で運動量もあり、戦術面でのユーティリティ性のある」鎌田の獲得を承認して「全面的に賛同」し、「お気に入りの第1位」に据えたとみられる。
このため、イタリア紙は「あとは日本人選手の“シー”だけだ。ロティートは彼の回答を待っている」と報道。続けて会長は「テクニカルスポンサーであるミズノが説得してくれることを期待している」とも綴った。そして指揮官の意向も踏まえ、「カマダが“シー”と言えば、ロシア人より優勢だ」と述べ、ザハリャンを抑えて一挙に契約サインへと近づく可能性を伝えた。
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