FIFAワールドカップ（W杯）カタール2022に臨む日本代表は16日、ドーハでトレーニングを実施。練習後、シャルケに所属するDF吉田麻也が取材に応じてコメントした。
W杯開幕を目前に控え、日本代表は17日にカナダ代表との強化試合を控えている。4年前のW杯では、本番前最後のパラグアイ代表戦で好調さを示した選手たちが躍動。吉田も、今回のカナダ代表戦が本番に与える影響力の大きさを認める。
「前々から、キックオフ直前までできる限りの準備をしなければいけないと言ってきました。前回は、最後の試合（パラグアイ代表戦）でチャンスをつかんだ選手たちが本番のピッチで躍動しましたし、そういう意味ではただの調整の試合ではないですよね」
吉田が「怪我から帰ってきた選手たちも、試合勘を取り戻さなければいけない」と語るように、日本代表がカナダ代表戦でこなさなければならないタスクは多々ある。そのなかで「代表はＷ杯に出るレベルのチームと戦って、頭も心もギアを上げていかなければいけない。その意味で、Ｗ杯に出場するカナダとやれるのはすごく良い」と、吉田はカナダ代表と強化試合を行う意義を語る。
カナダ代表との強化試合を終えると、いよいよ日本代表はW杯初戦のドイツ代表戦に向けて準備を加速させていく。吉田はドイツ代表を「明確なのは、（ヨシュア・）キミッヒが中心のチーム」と分析。バイエルンで活躍する27歳MFをキーマンに挙げた。
日本代表は、グループステージでドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と対戦する。現在、日本代表はどのような雰囲気で本番を待っているのだろうか。
「極端に大きな夢を掲げている選手はいないですけど、逆に極端にネガティブな選手もいない。でも、現実問題として、戦う相手がすごく難しいのは分かっています。身の丈に合ったサッカーをしなければいけないことも分かっているし、ただやっぱりビッグサプライズを起こしたいという強い野心も持っていますよ。メディアの皆さんに煽ってもらって『危機感、危機感』と言ってもらった方がまとまるかなと思います（苦笑）」
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