23日のドイツとの初戦を皮切りに、コスタリカやスペインとの対戦へ挑む日本代表。そんなサムライブルーについて、『Guerin Sportivo』は「カタール2022、スペインとドイツのグループ」の特集の中で考察を行った。
イタリア誌は、「7大会連続でW杯に出場する日本は常にベスト16を目標としてきた」と紹介。日本の強みとして、選手の大部分がヨーロッパでプレーしている点を挙げたほか、「4度目のW杯に臨む」元インテル長友佑都の「経験値」や、「輝かしい上質のプレー」を見せる「フランクフルトの主役」鎌田大地の存在を指摘した。
イタリア誌は「まさに、そのカマダがゴールを挙げることを求められている」と述べ、日本の攻撃における鎌田の重要性に注目。その理由として、モナコに所属する元リヴァプールの南野拓実は「当てはまらないかもしれないが、本職のFW勢は、このレベルにおいてゴールを決めることができるようには見えない」と綴った。
さらに2019年夏から2年間にわたってボローニャで活躍した冨安健洋にも言及。「現在アーセナルでプレーする元ボローニャのトミヤスが率いる守備陣もまずまずのものだ」と一定の評価を与えた。
だが「カタールW杯において唯一、スペインとドイツのような戦艦2カ国が同居するE組」において、日本がヨーロッパの強豪2カ国のどちらかを退け、ベスト16進出を果たすことは「かすめることすらできないだろう」との見通しを示した。
したがって「スペインもドイツもグループステージで敗退するリスクはない」と指摘。スペインおよびドイツの決勝トーナメント進出を99%と予想する一方、日本とコスタリカについてはわずか1%と結論づけた。
ただ、E組において「興味深い」点として、ヨーロッパの2カ国の順位を挙げている。首位で通過しても、2位で通過しても、ベスト16でF組のベルギーもしくはクロアチアと対戦することは変わりないが、もし首位で通過した場合、ベスト8でG組のブラジルと対戦する可能性がある一方、2位で通過した場合、H組のポルトガルと対戦が予想されるとしている。
このため、「ブラジルよりポルトガルが与しやすいと踏まえて、何らかの計算が行われる可能性」があると分析した。またスペインとドイツの実力については、ルイス・エンリケのチームの方が「より期待できる」との見解を示した。