23日、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループE第1節・ドイツ代表vs日本代表戦が行われ、日本代表がドイツ代表を2-1で下した。
W杯初戦で日本代表が世界を驚かせた。過去4回の優勝を誇るドイツ代表を相手に勝利、しかも先制を許して苦しい試合展開を強いられながらの逆転劇だった。
ドイツ代表戦に先発出場し、57分までプレーしたDF長友佑都は「歴史的な勝利で興奮しきりました」とコメント。難しい状況をひっくり返した意義を語った。
「前半は本当に難しかったんですけど、1点取られた後は『これ以上の失点はない』と。1失点だと絶対に何か起こるということをみんなで話し合っていました」
前半、日本代表はドイツ代表に押し込まれる時間帯が続いた。長友も「なかなか守るのが難しかった」と、前半を振り返る。
「もちろん硬さもありましたけど、ギャップがありましたよね。戦術的なギャップが。ただ、後半に3バックへと変えて全てがはまって、相手もかなりビルドアップに苦労していました。それが良かったかなと思います」
今大会、長友は常にチームのムードが高まるような言動を心掛けているように見受けられる。急遽赤に染めた髪も、またしかりだ。
「日の丸の日本代表として背負うところと、みんなの情熱がこの髪色に表れているかなと思います。本当にここまで派手なことをやって、ダメだったら自分が批判を受ける覚悟でやりました。若い選手には本当に伸び伸びと、とにかく何も考えずにプレーして欲しかったから、いろいろな思いを込めました。だいぶ頭皮を傷つけましたけど(笑)」
現在の日本代表には、スローガンのようになっている言葉がある。“コラージョ”――。「勇気、勇敢」といった意味を持つイタリア語で、セリエAのチェゼーナやインテルでプレーした長友が、チームメイトを鼓舞するために使い始めたという。
「ミーティングの時もみんなに『コラージョ』と言っていました。自然にみんな言うようになっていましたね。キックオフの円陣でもやっていて、みんなの合言葉になっていますよ。強くなった気分になれます」
日本代表が次に対戦するのは、“中米の雄”コスタリカ代表。試合は27日の19:00に『アフメド・ビン・アリー・スタジアム』で行われる。