23日のカタール・ワールドカップ(W杯)、グループE第1節で日本に1-2で敗れたドイツ。同国内では厳しく、辛辣な見解があふれかえることになった。
1990年イタリアW杯でドイツを優勝に導いたローター・マテウス氏は、後半に日本の逆転を許した現代表チームのパフォーマンスを批判するとともに、次のスペイン戦で同じ過ちを繰り返せないことを強調。元ドイツ代表MFは同国『ビルト』に対して次のように語っている。
「スペイン戦で日本戦の後半のようなパフォーマンスを見せれば、私たちは敗退だ。重圧はマックスだよ。おそらく勝ち点1を獲得するだけでは不十分だろう。私たちは勝たなければいけない」
マテウス氏はさらに、ハンジ・フリック監督の采配にも疑問を呈した。
「私はフリックをずっと支持しているが、いくつかの采配には納得がいかない。最も経験豊富なミュラーとギュンドアンをなぜ代えてしまったのだろうか。ドイツはそのために規律とコントロールを失ってしまった」
「日本の2ゴールはサイドから生まれている。しかし、なぜケーラーを起用しなかったんだ? ジューレはサイドバックではないし、2失点目ではラウムがあまりに前に出過ぎていたし、シュロッターベックはそこまでアグレシッブにいけなかった」
その一方で元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー氏は、ドイツのテレビチャンネル『ダス・エルステ』で現代表チームの「経験不足」を指摘していた。
「僕たちは馬鹿げた形でボールを失っていたし、ポジショニングでもミスを犯していた。つまりは、経験が不足しているんだ。この敗戦は偶然が一致したとかそういう問題じゃない。そうではなくて僕たちの現在地を示していたんだよ。スペイン戦でチャンスをつかみたいのなら、プレーを大きく改善しなければ難しいだろう」
なおグループE第2節スペイン対ドイツは、27日に行われる。