日本代表は、23日のFIFAワールドカップカタール2022のグループE第1節でドイツに2-1で逆転勝利し、最高の形でスタートした。
この一戦をベンチで見守った谷口彰悟は、「これ以上にないスタートを切れたと思うし、本当に昨日ピッチに立った選手も、ベンチで準備していた選手も一丸となって戦っていたし、やっぱり素晴らしい勝利だったと思う」と日の丸を背負う一員として喜びを語るが、「次勝たないと勝利の意味が無くなる。多少のアドバンテージを得たとは思いますが、まだまだ何も成し遂げていない」とすでに次のゲームを見据えている。
次の対戦相手となるコスタリカは、カタールW杯初戦でスペインに0-7と敗戦しているが、「しっかり守ってカウンターという狙いを持っているチームだし、前線には個の能力が高いという印象を受けた。そこはDFとして一発を注意したい」と警戒。その上で「ドイツ戦と同じようにとにかく我慢強く、焦れずにやり続けることが大事なポイントになる」と強調した。
ドイツ戦では、相手にペースを握られた前半から3バックへのシステム変更や選手交代を機に試合の流れを変え、ピンチを招きながらも権田や吉田を中心とした守備陣が粘り強く耐え続けてきたことが、逆転劇に繋がった。
「後半はしっかりとやり合えてドイツも攻めあぐねていたし、手詰まり感が出ていた。そこでは戦えることを十分に示せたし、自分達がチャレンジャーとして我慢強く、やり続けた結果、逆転に持っていけた。そこはすごく評価していいと思う」。
兼ねてから森保一監督は、グループリーグの連戦を”総力戦”で乗り切ることを強調してきた。ドイツ戦では出場機会がなかった谷口だが、「チームのコンセプトややるべきことは全員が頭に入れて準備してきた。それはコスタリカ戦でも同じ。いつ出てもいいような準備はできている」ことを強調している。
27日、カタールW杯グループE第2節でコスタリカと対戦。ドイツ戦以上にボールを握れる展開が予想される中、ビルドアップで安定感をもたらせる谷口は、「とにかく自分にチャンスが回ってきたときにちゃんとしたパフォーマンスを出すために、準備をし続ける。本当そこしかない」と静かなる闘志を燃やし、虎視眈々とチャンスを狙っている。