日本代表がカタールW杯グループE・第2節でコスタリカと対戦した。
日本は、中3日のドイツ戦から[4-2-3-1]を継続したが、スタメンを5人変更。欠場が濃厚とみられていた酒井宏樹の代役に山根視来を起用し、そしてダブルボランチの一角として守田英正が復帰。攻撃陣には、左に相馬勇紀、右に堂安律、最前線に上田綺世が新たな顔ぶれとして入った。
一方のコスタリカは、大敗のスペイン戦から先発を大きく入れ替えなかったが、フォーメーションを[4-4-2]から[3-4-2-1]に変更。ケイラー・ナヴァスやジョエル・キャンベルら主力は順当に先発した。
前半はこう着状態が続いた。
[5-4-1]のブロックを構えて守備時に比重を置くコスタリカに対し、立ち上がりに日本がボールを支配。ただ相手の強固な守備ブロックを前にシュートまで持ち込めない時間が続く。
対するコスタリカも攻撃の局面では、カウンターに攻め急がず、最終ラインから丁寧にボールを繋ぐが、日本もバランスを崩さない。前半は、お互いに似たような展開で睨み合いが続いた。
スコアレスで迎えた後半、日本が攻撃のギアを上げる。
前半終盤に変えた3バックを後半も継続し、3バックの左に伊藤洋輝、最前線に浅野拓磨を投入。すると後半キックオフ直後には浅野のポストプレーから守田がシュートを放ち、前半とは一転して日本が積極的な姿を見せる。
日本が前半以上にシュートまで持ち込む展開が増え、62分には三笘薫、67分には伊東純也とさらに攻撃的なカードを切るが、その後も相手の硬い守備を崩し切れない時間が続く。
するとコスタリカは残り15分付近のタイミングから少しずつ攻撃への姿勢を強めると、81分、日本に悪夢が訪れる。吉田が守田に繋ごうとしたところを奪われると、ケイセル・フレールのシュートが権田の手をかすめてゴールイン。コスタリカにワンチャンスを仕留められ、痛恨のリードを許す苦しい展開となる。
88分には左サイドをドリブルで崩した三笘から中央に戻すと、最後は鎌田がシュートを放つが、ケイラー・ナヴァスが執念のセーブを見せ、このまま得点が生まれないままタイムアップ。
最後までコスタリカの堅守を崩せなかった日本はコスタリカに0-1と敗戦し、ドイツ撃破の初戦から一転、グループリーグ突破に厳しい状況となっている。