日本代表の伊東純也はドイツ戦の反省を活かし、カタールW杯第3戦目のスペイン戦に臨む。
カタールW杯グループE・第2節でコスタリカに敗れた日本。この一戦では67分から途中起用となった伊東は、「絶対に勝ち点を取らなければいけない試合だったので、残念な試合だった」と悔しさを口にした。
ただその後に行われたスペイン対ドイツが引き分けに終わったことで、スペイン戦に勝利すれば、自力でグループリーグ突破を決められる。この一戦をチームメイトと観戦した伊東は、「スペインがボールを持ってドイツを圧倒していた」と感想を語り、ジョルディ・アルバとダニ・オルモで構成されるスペインの左サイドを「相手のストロングポイント」と警戒した。
その左サイドを封じる上で日本の右サイドを主戦場とする伊東は、「ドイツ戦の前半みたいにならないようにしたい」と言及し、「(前半は)引き過ぎたと思うし、どんな上手い選手でもある程度プレッシャーをかけられたら嫌だと思う。そのプレッシャーが掛からなければうまい選手が持ち味を発揮できる。自由にやらせないことが大事になる」と強調した。
特にドイツ戦の前半は、日本の右サイドが相手のサイドバックの攻撃的なポジションに押し下げられ、チームとしてスムーズな守備対応ができなかった。その象徴的なシーンとなった33分の失点をシーンをこう振り返った。
「酒井君と自分が両方ともムシアラのところが危ないと詰めてしまって、サイドに展開されてしまった。どっちかが(ラウムを)絶対に見なきゃいけなかった。中から閉める(原則)というのはありますけど、あれだけフリーにさせるのは良くなかった」。
同じようなエラーをスペイン戦で招かないためにも、「(マークを)受け渡すのか、自分がついていくのか。サイドバックやボランチといった近くの選手とうまく連係できないと厳しい」と修正点を語っている。
日本時間の午前4時にキックオフを迎えるグループリーグ突破を懸けて戦う第3戦目のスペイン戦。「相手が強いことはわかっている。強いメンタルで挑むのはもちろん、チームとしてうまく戦えないと格上には勝てない」と決意を語る伊東は、「まずは守備をしっかりとすることはもちろんですが、その上で質の高いカウンターや奪ったボールを繋ぐことが大事になる」と勝利を見据えている。