FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のグループE第3節・スペイン代表戦を12月2日に控え、日本代表が29日にドーハでトレーニングを実施。練習後、MF堂安律が取材に応じた。
日本代表は、初戦のドイツ代表戦に2-1と逆転勝利を収めたものの、続くコスタリカ代表戦は0-1と完封負け。現在、勝ち点3を獲得して2位につけている。最終節の相手は、勝ち点4で首位に立つ強豪・スペイン代表。日本代表は、難敵を相手に決勝トーナメント進出を懸けた大一番に臨む。
残り少ない練習機会で取り組むべき点について、堂安は「間違いなく戦術確認が必要になってくる」とコメント。また「五輪でやっている分、やりたいことがある程度分かるので」と、自身も出場した東京2020オリンピックの準決勝・U-24スペイン代表戦の経験が活きてくるとした。
日本代表は、ドイツ代表を相手に歴史的な金星を挙げた。堂安は「もちろん、ドイツに勝てた自信は失っていないです」と語る。29日には、自身のTwitterに「どんな状況であれ敵は相手じゃなくて自分」と投稿。そこには、ドイツ代表戦勝利の後に味わった苦い経験があるようだ。
「コスタリカ戦で敗れて、もちろん自分たちが一番不甲斐ない結果だって分かっていますし、いろいろと言われるのはもちろん承知していました。けど、その1試合だけで僕たちが積み上げてきたものがゼロになることはないですし、こういった状況だからこそ、もう一度自分たちを信じることが必要なので。一番難しいことだと思うんですよね、この状況で自分たちを信じて、自信を持ってプレーするのは。ただ、それが本当に必要になってくる」
日本代表には朗報もある。右太もも裏を痛めていたDF冨安健洋が、練習合流を果たした。コンディション次第では、スペイン代表戦で冨安が起用される可能性もある。堂安も「本当に守備範囲が日本人離れしている」と評価する。
「まさに、こういう相手(スペイン)には必要な選手だと思います。休んでいたので、ちょっと仕事してもらいたいなと思います」
運命のスペイン代表戦を目前に控え、堂安は「残り全ての時間を使って意見交換したい」と、最後の詰めの作業の重要性を強調した。
「今日は非常に良いトレーニングができました。(スペイン相手には)やっぱりボールを持たないとガス欠になってしまうので、ボールを持った時のアイデアも話し合わないといけない。今日明日あるとは言っても、時間がないのもたしかなので、全部話し合いたいなと思います」